腰椎予防・K-W変法テスト

　腰痛予防には体幹の強さと柔軟性が大切

　腰痛を防ぐためには、自分の体重をしっかり支えられる体幹の力が必要です。体幹の力不足は手足に力を連動しにくくなります。

　例えば、一般の方でも腹筋や背筋を一定時間キープできないと、体幹が全体の弱さを表わしていることになり、腰痛のリスクが高まる可能性があります。　

　特にスポーツをする方は、より強い体幹・強い身体の軸が求められます。

スポーツ選手の場合、

• 女性は自分の体重の5%、男性は10%の負荷を頭や足にかけた状態で60秒間支えられないと、基礎体力不足と判断します。

　このように、基本的な筋力がなければ高度な技術を身につけることが難しくなります。

　トップアスリートも体幹強化を重視

　全国大会に出場した高校生や大学生、社会人、さらにはオリンピック選手やプロ選手も、腰痛を予防するために体幹測定を行ってきました。過去に甲子園で優勝した高校野球チームの2軍クラスでは、この体幹テストを難なくクリアしていました。

　一方で、腰痛に悩む選手は体幹の測定結果があまり良くないことが多く、体幹の強さが腰痛予防や運動パフォーマンス向上に深く関係していることが分かります。

 

＃あるプロ野球のトップ選手が腰痛で改善せず・・・実は、どの球団も提携病院がありますが、担当医とそりが合わない人もいます。そのトップ選手は、「…企画」という名刺でご挨拶されれから、K-W変法テストを測定した時がありました。

　画像診断に問題なく、基礎体力が低下していたための腰痛症で、基礎トレーニングをしなさすぎという状態です。

「痛い＝硬い」ということで、鍼灸・手技・電気などの物理刺激で筋の柔軟性を戻しても、プロ野球の運動の質が高いために「疲労して硬くなる」の連続で、改善しないだけだということです。

 

　日頃のトレーニング継続や姿勢を意識することで、腰痛のリスクを減らすことができます。一度、ご自身の体幹チェックをしてみるのはいかがでしょうか？