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山下整骨院・山下鍼灸院
自律神経機能の見える化と医科学学会に基づく施術
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金)
03-3991-7943 (土・日、祝祭日は要相談)
2026年1月24日 更新
深呼吸と瞬時心拍数の減少 心臓のリズムと自律神経を整える
私たちの心臓は、常に一定のリズムで動いているわけではありません。
一拍ごとにわずかに速くなったり遅くなったりする「ゆらぎ」があり、これを 心拍変動(HRV) と呼びます。
この“ゆらぎ”は、呼吸・姿勢・ストレスなどの影響を受け、
自律神経の状態を反映する大切なサイン です。
自然の中で心地よく感じるのは、そよ風や川のせせらぎの「ゆらぎ」と、私たちの心拍変動の「ゆらぎ」が同調するためとも言われています。
心電図(ECG)で分かる心臓の動き
心電図には、心臓の動きを示す3つの代表的な波形があります。
深呼吸や姿勢の変化は、この心臓のリズムに直接影響します。
つまり、呼吸を整えることは、自律神経を整えることにつながるのです。
心拍数と脈拍数の違い
意外と知られていませんが、心拍数と脈拍数は同じではありません。
心拍数
脈拍数
心拍数は一定ではなく、常に微妙に変化しています。
この変化こそが 心拍変動(HRV) です。
瞬時心拍数とは?
瞬時心拍数とは、「1回の心拍が1分間続いたと仮定したときの心拍数」 のことです。
これらの瞬時心拍数の変化を観察することで、自律神経の働きや体調の変化を把握することができます。
朝起床時に脈拍を測る習慣も、自律神経の状態を知る良い方法です。
深呼吸と心拍数の関係
深呼吸をすると、次のような変化が起こります。
これは 呼吸性洞性不整脈(RSA) と呼ばれる正常な反応で、
副交感神経がしっかり働いている証拠です。
深呼吸がうまくできない理由
深呼吸をしようとしても、肋骨があるため肺はそれ以上大きく膨らみません。そこで重要なのが 横隔膜 です。
横隔膜がしっかり動くと、肺は下方向に大きく広がり、
深い呼吸=大きなガス交換 が可能になります。
横隔膜が柔らかい人
横隔膜が硬い人
横隔膜の柔軟性は、深呼吸の質を大きく左右します。
運動やヨガでリラックスできる理由
運動やヨガで心身が落ち着くのは、横隔膜が柔らかくなり、深い呼吸ができるようになるからです。
深く息を吐くと副交感神経が働き、心拍数が下がり、体がリラックスしやすくなります。
深呼吸の質で変わる心拍数の変化
深呼吸を繰り返すと、心拍数の変化から自律神経の状態が分かります。
1.呼気時の心拍数が徐々に上がる
→ 力み・緊張・交感神経優位の可能性
2.力まず吐くと、呼気時の心拍数が一定に
→ 副交感神経が安定して働いている状態
3. ばらつきがある
→ まだ呼吸に力みが残っている
4.慣れてくると、呼気時の心拍数がより低く安定
→ 深呼吸の効果がしっかり出ている状態
健常者では、1拍ごとのR-R間隔は全てが異なります
1回ごとのR-R間隔を1分間に換算した心拍数が
瞬時心拍数です
上記のグラフの縦軸は心拍数、横軸は時間です。
深呼吸5回(赤枠)をおこなった心拍変動を示したグラフです。
「深呼吸で心拍数を調整し、リラックスしよう!」
呼吸の方法を少し変えるだけで、心拍数をコントロールし、自律神経のバランスを整えることができます。
深呼吸と心拍数の関係
深呼吸をすると、息を吐くたびに心拍数が下がることが確認できます。これは「呼吸性洞性不整脈」と呼ばれる自然な現象で、副交感神経の働きが強まっている証拠です。
1.しかし、呼吸を繰り返すごとに呼気時の最低心拍数が徐々に増加している場合、交感神経の働きが強くなっている可能性があります。呼吸の際に力み(りきみ)があると、精神的な興奮や筋肉の緊張が影響し、心拍数が上がってしまいます。
2.次に、「力まずに息を吐く」ことを意識した深呼吸では、呼気時の最低心拍数が一定になりました。これは、体がリラックスしており、副交感神経の働きが安定していることを示しています。息をゆっくりと吐くことで、**より多くのガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)**が行われ、心拍数がさらに下がります。
3.3回目の深呼吸では、息を吐くときの心拍数にばらつきが見られました。これは、まだ少し力みが残っている可能性があります。
4.最後に、「力まず大きく息を吐く」ことを意識して深呼吸したところ、徐々に心拍数が安定し、呼気時に心拍数がより低くなる傾向が確認できました。深呼吸の方法に慣れてくると、自然に体が落ち着きやすくなるのです。
深呼吸で自律神経を整えよう!
深呼吸は、意識的に自律神経のバランスを調整する方法としてとても効果的です。正しく呼吸をすることで、副交感神経が活性化し、心拍数が落ち着いてリラックスできるようになります。
日常生活の中で、ゆったりとしたしんこきゅうをとりいれることで、ストレスを軽減し、健康な体を維持することができますので、ぜひ試してみてください!
気になる方は、ぜひご相談ください。
Mind-Body Connection Test(MBCT)とは
当院で行う MBCT は、
これらの条件で心臓の自律神経機能を評価する検査です。
評価項目は
自律神経の働きを可視化し、慢性症状や筋緊張の原因を探ることができます。
深呼吸で自律神経を整えよう
深呼吸は自律神経を整える最も簡単で効果的な方法です。
日常生活に取り入れるだけで、心と体が整いやすくなります。
深呼吸や自律神経が気になる方へ
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
心電図と呼吸測定を用いて、あなたの状態を丁寧に分析し、
最適な改善方法をご提案します。
Mind-Body Conection Test
臥位、臥位深呼吸、臥位、立位へ体位変換、立位深呼吸、立位
における瞬時心拍数の推移
通常は、MBCT座位
スポーツ選手など身体活動の多い方は、MBCT立位
Mind-Body Conection Testは、臥位と立位もしくは座位の姿勢変換と深呼吸による心臓自律神経の機能を確認する検査です。評価は瞬時心拍数、心拍変動周波数解析、呼吸性洞性不整脈によって行いますが、ここでは瞬時心拍数の評価をお話しします。
ヒトの心身状態は、外部環境および内部環境が変化しても無意識に一定の状態に保たねばなりません。夏は汗をかいて身体を冷やし、酷寒の環境では鳥肌が立ち、身体を震わせて体温を下がらない様に反応します。温度調節だけでなく、睡眠、食欲、排泄など生命維持の機能は自律神経により調節されています。
こうした自律神経は地域性があり、各内臓、筋にも交感神経と副交感神経が分布しています。私は心電図から心臓自律神経を計測できることに着目して、慢性疼痛、筋緊張を含めた心身の異常を評価して、施術効果の経過を観察しています。
座位・深呼吸・座位の
瞬時心拍数の推移
上記は「座位5分間、深呼吸6回(4秒吸気、6秒呼気)、深呼吸後の安静座位」の推移を測定した健常者の一例。
健常者の臥位は50bpm後半~60前半bpm
最初の座位は、67.3bpm, HF22.896m2, LF1.293
深呼吸時は、吸気最高HR 81.5bpm, 呼気最低HR 59.5bpm HF301.243, LF0.397
深呼吸後座位は、65.1bpm, HF46.649m2, LF0.397
深呼吸前後で心拍数が2.2bpm減少、HF心臓副交感神経は23.753m2機能亢進、LF心臓交感神経は0.896機能抑制した。
座位・深呼吸・座位の
瞬時心拍数の推移
上記は、同様のプロトコルですが、深呼吸6回(4秒吸気、6秒呼気)の際、腹式呼吸にて腹部を膨らませた状態を維持したまま深呼吸を実施。
健常者の臥位は50bpm後半~60前半bpm
最初の座位は、66.7bpm, HF505.626m2, LF0.686
深呼吸時は、吸気最高HR 83.3bpm, 呼気最低HR 62.6bpm HF3759.13, LF0.468
深呼吸後座位は、66.1bpm, HF2059.67m2, LF2.450
深呼吸前後で心拍数が0.6bpm減少、HF心臓副交感神経は1554.044m2(407%)機能亢進、LF心臓交感神経は0.896(357%)機能亢進した。
座位・深呼吸・座位の
瞬時心拍数の推移
上記は、同様のプロトコルですが、深呼吸6回(4秒吸気、6秒呼気)の際、腹式呼吸にて腹部をへこませて腹筋に最大の力を入れた状態を維持したまま深呼吸を実施。
健常者の臥位は50bpm後半~60前半bpm
最初の座位は、66.7bpm, HF505.626m2, LF0.686
深呼吸時は、吸気最高HR 83.3bpm, 呼気最低HR 62.6bpm HF3759.13, LF0.468
深呼吸後座位は、66.1bpm, HF2059.67m2, LF2.450
深呼吸前後で心拍数が0.6bpm減少、HF心臓副交感神経は1554.044m2(407%)機能亢進、LF心臓交感神経は0.896(357%)機能亢進した。
「りきみ」があると、心拍数の呼気時瞬時心拍数が減少しないことが解ります。