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山下整骨院・山下鍼灸院

自律神経機能の見える化医科学学会に基づく施術

体性-自律神経系 生活科学研究所

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)

練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金)   

03-3991-7943   (土・日、祝祭日は要相談)

 

 

 

 

 

 

 

                          皮フ刺激の妙

2026年1月24日 更新

脳における皮膚領域は非常に大きい

 私たちの皮膚は、ただ身体を覆っているだけの存在ではありません。皮膚には無数のセンサー(感覚受容器)があり、その情報は脳へ送られ、自律神経や筋肉、内臓の働きにまで影響を与えています。

 私はこれまで、皮膚への刺激がどのように生体反応を引き起こすのかを、自律神経機能の変化から観察してきました。この仕組みは 「体性‐自律神経反射」 と呼ばれ、皮膚刺激が心身の状態を整える重要なメカニズムです。

 日本語には「こする → さする → なでる → さわる → ふれる」と、刺激の強さを表す豊かな言葉があります。

この繊細な感覚の違いこそ、日本人が古くから皮膚刺激の効果を理解してきた証とも言えます。

 乾布摩擦と免疫機能の関係

 日本で昔から行われてきた「乾布摩擦」は、乾いた手拭いやタワシで皮膚をこする健康法です。医学研究では、乾布摩擦の後に採血すると 免疫機能が高まる ことが報告されています。

 皮膚刺激が自律神経を介して体の働きを整える、身近な例のひとつです。

鍼刺激と自律神経の変化

鍼治療の研究では、鍼をどの深さまで刺すかによって自律神経の反応が変わることが分かっています。

皮膚までの浅い鍼刺激
→ 心臓副交感神経が高まり、心拍数が減少

筋まで届く深い鍼刺激
→ 心臓交感神経が抑制され、同じく心拍数が減少

つまり、鍼は心臓に直接作用するのではなく、皮膚の感覚受容器を通して自律神経に働きかけている のです。

刺さない鍼「小児鍼」の知恵

江戸時代には、子どもや虚弱者、高齢者のために 刺さない鍼(小児鍼) が生まれました。皮膚を軽くこする・なでるだけで心臓副交感神経が高まり、心身が落ち着くことを経験的に理解していたのでしょう。私はこれを、心拍数・皮膚温・瞳孔反応、そして心拍変動(HRV)から科学的に明らかにしてきました。

皮膚刺激は“脳にとっての快刺激”

 皮膚刺激は、脳の情動や自律神経をつかさどる領域にも働きかけます。心地よい刺激は 副交感神経を高め、筋肉をゆるめ、リラックス状態をつくる ことが分かっています。

皮膚の感覚受容器とその役割

皮膚には、さまざまな刺激を感じ取るセンサーがあります。

  • パチニ小体:180〜200Hzの振動に敏感
  • マイスネル小体:軽い触れ方や変化に素早く反応
  • メルケル盤・ルフィニ小体:ゆっくりとした圧や皮膚の伸びを感知

これらが脳へ情報を送り、筋肉や内臓の働きを調整します。

筋肉の柔軟性にも影響する皮膚刺激

皮膚刺激は、筋紡錘・ゴルジ腱器官・関節の受容器にも影響し、筋肉の緊張をゆるめ、柔軟性を高める ことができます。

その結果、

  • 関節の可動域が広がる
  • 動きがスムーズになる
  • 身体のリラックスが促される

といった効果が期待できます。

 

参考文献(一般向けに簡潔に)

  1. 皮膚刺激と自律神経の変化(鍼・鍼管刺激の比較)
  2. 呼気に合わせた皮膚刺激と柔軟性の変化
  3. 乾布摩擦が免疫・自律神経に与える影響
  4. 小児鍼の歴史的背景
  5. 皮膚刺激と運動療法(ルード法)

1.    山下和彦, 岡田明, 山下久仁子, 渡辺一志. 鍼および鍼管の呼気時皮膚刺激が自律神経機能に及ぼす影響.                                               Health and Behavior Sciences17(1): 1-6, 2018

2.    山下和彦, 岡田明, 山下久仁子, 渡辺一志. 呼気に同期した刷毛   による皮膚刺激がヒト自律神経機能および身体柔軟性機能に   及ぼす影響 鍼刺激、鍼管刺激、との比較― .                                 日本生理人類学23(4): 135-141. 2018

3.   Watanabe M, Takano O, Tomiyama C, Matsumoto H,                        Kobayashi T, Urahigashi N, Abo T. Skin rubdown with a dry towel, 'kanpu-masatsu' is an aerobic exercise affecting body            temperature, energy production, and the immune and                      autonomic nervous systems. Biomed Res. 33(4):243-8, 2012

4.   長野 仁髙岡 裕小児鍼の起源について小児鍼師の誕生    とその歴史的背景―. 日本医史学雑誌, 56: 387-414, 2010

5.   清水ミッシェル・アイズマンアドバンス版 図解 理学療法技術ガイドルード法文光堂, 88-101, 2005

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