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山下整骨院・山下鍼灸院

自律神経機能の見える化医科学学会に基づく施術

体性-自律神経系 生活科学研究所

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)

練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金)   

03-3991-7943   (土・日、祝祭日は要相談)

 

 

 

 

 

 

 

  自律神経の乱れると何が起こるか

2026年1月6日 更新

 一般的に言われる「自律神経の乱れ(自律神経失調症)」の多くは、脳幹や視床下部の「機能的異常(ソフトの不具合)」であって、組織そのものが壊れる「器質的異常(ハードの故障)」ではありません。

 それぞれの違いと、脳で何が起きているのかを詳しく解説します。

 

1. 「機能的異常」と「器質的異常」の違い

 自律神経の不調は、多くの場合「ハードウェア(脳の形)」には問題がなく、「ソフトウェア(制御システム)」がバグを起こしている状態です。

・機能的異常(ソフトの不具合): 脳の細胞や構造には異常がない(MRIを撮っても綺麗)のに、神経伝達物質のバランスや電気信号の送り方がうまくいかなくなった状態。これが一般的な「自律神経の乱れ」です。

・器質的異常(ハードの故障): 脳出血、脳腫瘍、あるいはパーキンソン病や多系統萎縮症などの神経変性疾患によって、脳の組織そのものが物理的にダメージを受けている状態。この場合は「自律神経の乱れ」というよりも、具体的な疾患としての治療が必要になります。

 

2. 脳の中で何が起きているのか?(メカニズム)

自律神経の司令塔は脳の「視床下部(ししょうかぶ)」にあり、その指令を具体的な鼓動や呼吸に変換する中継所が「脳幹(のうかん)」です。

乱れが生じるプロセスは以下の通りです:

・大脳辺縁系(感情の座)の興奮: ストレスや不安を感じると、感情を司る部分が激しく活動します。

・視床下部(司令塔)の混乱: 感情の揺れを受けた視床下部が、「今は戦う時か?休む時か?」の判断を誤り、交感神経と副交感神経のバランスを崩します。

・脳幹・脊髄への誤指令: 本来なら「今は夜だからリラックス」という指令を送るべき脳幹に、「今はピンチだから心拍を上げろ!」という誤った信号が送られ続けます。

 

3. なぜ「心身」が乱れるのか?

脳からの誤信号が続くと、全身の「恒常性(ホメオスタシス)」が維持できなくなります。

 

「身体」の乱れ:調整機能のオーバーヒート

自律神経は全身の血管や臓器を支配しています。誤信号により、例えば「胃腸を動かす時期ではないのに、胃酸だけが出る」といったちぐはぐな動きが起こります。これが胃痛、動悸、めまいなどの多彩な症状(不定愁訴)の正体です。

 

「心」の乱れ:フィードバックの悪循環

脳(視床下部)はホルモンバランスも管理しています。自律神経が乱れると、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や、幸福感をもたらす神経伝達物質(セロトニンなど)の分泌も不安定になります。

  • セロトニン不足: 意欲低下、不安感、うつ状態。

  • ノルアドレナリン過剰: イライラ、焦燥感、パニック。

 

 

一般的な「自律神経の乱れ」は、脳という機械が壊れたわけではなく、ストレスなどの過負荷によって「制御モードが狂ってしまった状態」です。そのため、休息や生活習慣の改善、あるいは薬物療法で「ソフトの再起動・調整」を行えば、元に戻る可能性が高いのが特徴です。

 

4. 結論:何が起こると心身が整うのか?

自律神経が整うプロセスは、「末梢からの心地よい刺激」によって、脳(中枢)が「警戒モード(交感神経)」を解くことから始まります。

① 末梢刺激(マッサージ・鍼・呼吸など): 「体が緩んだ」という信号を脳へ送る。

② 中枢の反応: 脳が「安全」と判断し、リラックス指令(副交感神経)を出す。

③ 環境の整備: 睡眠や食事で、脳の神経伝達物質(セロトニンなど)の材料を補給する。

④ 可塑性の定着: 1〜3を繰り返すことで、脳が「安定した状態」をデフォルトだと認識し直す。

 

[まとめ] 「手技(マッサージ等)は脳を直接修理する道具ではなく、脳に『もうリラックスしていいよ』と伝えるための手紙のようなもの」です。 手紙だけ届いても、受け取り手(生活習慣やストレス環境)が変わらなければ根本解決にはなりません。

 しかし、、「深呼吸」や「運動」は、自分自身で脳に直接指令を出せるため、手技よりも「根本的」と言えるのです。

手技や運動が「脳(中枢)」に届くルート

マッサージや指圧の物理的な刺激は「末梢」への介入です。

しかし、体と脳は「双方向のネットワーク」でつながっています。

 

体から脳へのフィードバック(上行性入力)

末梢(皮膚や筋肉)を刺激すると、その信号は脊髄を通って脳(視床下部や脳幹)に届きます。「心地よい」「痛みが和らぐ」という感覚信号が脳に届くと、脳は「今は安全だ」と判断し、交感神経のスイッチを切り、副交感神経を優位にするホルモン(オキシトシンなど)を分泌します。

 

中枢の可塑性への影響

1回のマッサージで脳の構造が変わる(可塑性)ことはありません。しかし、「心地よい・リラックスした状態」を反復することで、脳が「常に緊張していなくていいんだ」という状態を学習し、過敏になっていた自律神経中枢の閾値(反応するボーダーライン)が正常化していくことは、生理学的にあり得ます。

 

「自律神経専門・根本療法」の虚偽性について

ユーザー様が「虚偽」と感じられる理由は、多くの施術者が**「末梢の改善 = 中枢の完治」**と飛躍して説明しているからです。

「根本」の定義のズレ: 多くの整体師が言う「根本」は、単に「骨格や筋肉の歪みを整えること」を指しています。しかし、本当の根本原因が「仕事のストレス」や「極度の睡眠不足」であれば、いくら体を揉んでも脳(中枢)のバグは治りません。

手技だけで治るという誤解: 手技はあくまで「脳がリラックスモードに入るためのきっかけ(補助)」に過ぎません。それだけで自律神経を「完治」させるというのは、医学的な観点からは誇大広告と言わざるを得ないケースが多いです。

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