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公式サイト
山下整骨院・山下鍼灸院
自律神経機能の見える化と医科学学会に基づく施術
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金)
03-3991-7943 (土・日、祝祭日は要相談)
皮膚から始まる身体の変化
私たちの身体は、皮膚にある感覚受容器を通して外界の刺激を受け取り、その情報を脳や脊髄に伝えています。その後、中枢で処理された信号は、筋肉・関節・内臓などの働きに影響を与えます。
皮膚の感覚受容器が担う役割
皮膚には次のような感覚受容器があります。
これらの受容器が刺激を受けると、脳・脊髄(中枢)に情報が送られ、そこから筋肉・関節・内臓へ反応が伝わる という仕組みが働きます。
ストレッチやヨガで柔軟性が高まる理由
一般に、ストレッチやヨガで柔軟性が高まるのは、筋肉や関節にある次の受容器が働くためです。
筋紡錘には
が関わり、これらが複雑に連動して柔軟性を調整しています。
私が研究が示した新しい視点:皮膚刺激でも柔軟性が高まる
従来、柔軟性の向上は「筋や腱への直接的な伸張刺激」が中心と考えられてきました。しかし、私の研究では筋ではなく、皮膚・皮下組織への刺激だけでも柔軟性が向上することが明らかになりました。
これは、皮膚刺激によって体性-自律神経反射 が働き、その結果、筋紡錘・ゴルジ腱器官・関節受容器などへ別ルートで影響が伝わっている可能性 を示唆しています(Alter, 2010)。
自律神経と柔軟性の関係
私の研究では、ストレッチ運動によって心臓副交感神経が高まる(HF成分の増加)ことが報告されています(Farinatti et al., 2011)。また、持久性運動などでも
という変化が確認されています(Barak et al., 2010; Pecanha et al., 2013)。
私の研究の独自性:呼気に合わせた皮膚刺激
私の研究の大きな特徴は、呼気(息を吐くタイミング)に合わせて皮膚刺激を行ったことです。
今後の課題:局所刺激が全身の柔軟性に影響する理由
今回の研究では、局所の皮膚刺激が全身の柔軟性向上につながるという興味深い結果が得られました。ただし、そのメカニズムはまだ完全には解明されておらず、今後の研究課題として残されています。
まとめ:皮膚刺激は筋の反応を変え、柔軟性を高める可能性がある
私の研究は、皮膚刺激が身体機能を変える新しい可能性を示した重要な成果として、一般の方にも非常に価値ある内容です。呼吸と心拍は密接に関係しており、
この現象は RSA(呼吸性心拍変動) と呼ばれています。
呼気時は副交感神経が最も働くタイミングであり、その瞬間に皮膚刺激を行うことで、副交感神経の働きがさらに高り、筋の興奮が抑えられ、柔軟性が向上したと考えられます。
参考文献(一般向けに簡潔に)
1. 山下和彦, 岡田明, 山下久仁子, 渡辺一志. 鍼および鍼管の呼気時皮膚刺激が自律神経機能に及ぼす影響. Health and Behavior Sciences17(1): 1-6, 2018
2. 山下和彦, 岡田明, 山下久仁子, 渡辺一志. 呼気に同期した刷毛 による皮膚刺激がヒト自律神経機能および身体柔軟性機能に 及ぼす影響 ―鍼刺激、鍼管刺激、との比較― . 日本生理人類学23(4): 135-141. 2018
3. Watanabe M, Takano O, Tomiyama C, Matsumoto H, Kobayashi T, Urahigashi N, Abo T. Skin rubdown with a dry towel, 'kanpu-masatsu' is an aerobic exercise affecting body temperature, energy production, and the immune and autonomic nervous systems. Biomed Res. 33(4):243-8, 2012
4. 長野 仁, 髙岡 裕. 小児鍼の起源について―小児鍼師の誕生 とその歴史的背景―. 日本医史学雑誌, 56: 387-414, 2010
5. 清水ミッシェル・アイズマン. アドバンス版 図解 理学療法技術ガイド, ルード法. 文光堂, 88-101, 2005