強いストレスやショック(流産・仕事の緊張・不安など)があると、脳の「痛みを感じやすい回路」や情動処理のネットワークが過敏になり、胃の不快感を強く感じやすくなることが報告されています。この“脳の過敏化”はFDの重要な特徴であり、当院が2026年6月から脳波測定を導入した理由もここにあります。
痛み・不快感を増幅しやすくなる
胃の動きや気持ち悪さを強く感じやすくなる
(参考:Gastroenterology 2016、Lancet 2013)
脳の反応が不安定になると、胃腸を動かす迷走神経の働きも乱れやすくなります。
呼吸が浅くなる
心拍のリズムが乱れる
胃の動きが止まる/けいれんする
当院で行っている RSA(呼吸と心拍の連動)を確認しながらの施術 は、この迷走神経の乱れを整えるためのものです。RSAは自律神経の働きを反映する重要な指標です。
(参考:FDの脳画像研究・自律神経研究 2020)
脳と自律神経が落ち着いても、胃や十二指腸の粘膜の過敏さは改善に時間がかかることが多いと報告されています。FDでは、十二指腸に以下のような“細胞レベルの変化”が見られることがあります。
粘膜バリアの弱化
微小な炎症
神経の過敏化
これらは内視鏡やCTでは映らないため、「異常なし」と言われても、症状の背景にこうした変化が残っている可能性があります。
(参考:Gut 2014、Gastroenterology 2014、Gut 2020)
FDは 「脳の過敏化 → 自律神経の乱れ → 胃の過敏さ」 という三段階で症状が長引くことが多い疾患です。 当院では脳波・RSA・呼吸・心拍の変化を総合的に評価し、この3つの層を順に整えることで、改善しにくい症状にアプローチしています。
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