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山下整骨院・山下鍼灸院
院長 山下和彦
(鍼灸師、柔道整復師、健康運動指導士)
(体育学士 / 教育学修士/博士: 生活科学)
大阪公立大学 都市健康・スポーツ研究センター 客員准教授
東京都練馬区豊玉北4ー2ー12 03-3991-7943 (土・日、祝祭日、平日時間は要相談)
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現在の医・科学的見解での慢性高血圧は、その原因(病態)に大きく左右され、本態性高血圧症の根本病態(血管の器質的硬化や遺伝的因子)を鍼灸単独で『回復(完治)』させることは不可能です。
しかし、交感神経の過剰亢進が主因となっている初期〜中等度の血圧上昇に対しては『血圧値の有意なコントロール・維持』が可能という位置づけになります。
論理の背景と神経科学的な根拠を整理します。
皮膚・筋からの物理刺激は「体性ー自律神経反射」と「下行性疼痛抑制(下行性痛覚抑制系)」によって、自律神経に影響を及ぼします。
鍼刺激による降圧メカニズムの多くは、皮膚や筋肉への機械刺激が体性感覚神経を経由して延髄(孤束核や吻側腹外側延髄)に入力され、交感神経活性を抑制・副交感神経活性を促進することで引き起こされます。
これは生体の「生理的調節反射」であって、「器質的病変の修復機能」ではありません。
② 下行性疼痛抑制は「痛みの制御」が主であり、慢性高血圧の根本原因ではない
下行性痛覚抑制系(エンケファリンやセロトニン、GABAを介した経路)は主に急性・慢性痛の伝達を抑える機構です。
「痛みのストレスによる一貫した血圧上昇(反応性高血圧)」を抑えるのには貢献しますが、慢性高血圧(本態性高血圧)の主病態である以下の要素を根本解決する力はありません。
・血管構造の改変(レモデル化): 血管平滑筋の肥大や弾性繊維の消失、動脈硬化
・腎臓のナトリウム排泄能低下: レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系や腎臓の構造的変化
・遺伝的・体質的因子
したがって、「生理的反射経路(体性ー自律神経反射等)の作動だけで、慢性化した循環器系の構造的・長期的病態を完治・回復させることは不可能である」という神経科学的見解は医学的正論です。
結論として、医学的な「完治・回復(薬や治療が一切不要な正常状態に戻ること)」という意味では不可能ですが、「臨床的なコントロール・降圧(一歩手前の改善)」であれば、特定の条件下で可能です。
国際的な臨床研究(RCT等)やガイドラインにおける鍼灸の降圧効果の臨床的評価は以下の通りです。
機能的障害が主体である場合(交感神経トーンの上昇が原因)
ストレスや生活習慣による交感神経の持続的緊張、自律神経のリズム障害が血圧上昇の主因である場合、鍼刺激が中枢(RVLMや視床下部)の伝達物質(GABAや内因性オピオイド)を調製することで、血圧を下げる効果が認められています。
「降圧薬との併用(補助療法)」として用いる場合
降圧薬単独よりも、鍼灸を併用することで収縮期・拡張期血圧がより改善し、「降圧薬の減量(減薬)」に成功した事例は多く報告されています。
器質的変化(重度の動脈硬化・標的臓器障害)がまだ起きていない初期段階
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