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東京都練馬区豊玉北4ー2ー12 03-3991-7943 (土・日、祝祭日、平日時間は要相談)

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山下整骨院・山下鍼灸院
院長 山下和彦
(鍼灸師、柔道整復師、健康運動指導士)
脳波測定・心電図測定・呼吸測定・基礎体力測定による体調確認と生活指導
※現在通院中の方でも「上記測定で身体状態のグラフ化と数値化の確認(8,800円)」
「鍼灸、整骨院、整体に通った直後は身体が軽くなるのに、すぐに元の痛みに戻ってしまう」
「病院で精密検査を受けても『異常なし』と言われるのに、つらい症状がずっと続いている」
このようなお悩みを抱えて当院を訪れる方は非常に多くいらっしゃいます。何回施術を受けても効果が定着せず、症状が繰り返し出てしまう場合、問題は「身体(筋肉や骨格・関節)」だけにあるのではありません。
施術の効果を打ち消してしまう最大の要因は、脳が陥っている「過剰警戒(思考の癖)」にあるのです。
なぜ身体のケアをしても痛みが戻ってしまうのか。ここでは、脳が過剰警戒を起こすメカニズムと、身体は回復しているのに脳が痛みを記憶し続けてしまう仕組みについて詳しく解説します。
1. なぜ脳が「過剰警戒」を起こしてしまうのか?
人間には、ケガや不調から身を守るために「痛みの危険信号」を脳へ伝える神経システムが備わっています。しかし、長期間にわたって強い痛みや不調、精神的なストレスにさらされ続けると、このシステム自体に狂いが生じ始めます。
脳と神経の過敏化:「中枢感作(ちゅうすうかんさ)」
通常、ケガや炎症が治まれば、神経から脳へ送られる「痛み信号」は止まります。しかし、強い刺激や慢性的なストレスが続く場合は、脳や脊髄といった中枢神経が刺激に対して非常に敏感な反応を起こし続けます。これを「中枢感作」と言います。
中枢感作が起きている脳は、いわば「超高性能すぎる火災報知器」のような状態です。ほんの少しの風や煙(日常生活のわずかな負担や変化)に対しても、過敏に反応して「火事だ!(激痛だ!)」と大音量のベルを鳴らしてしまいます。
脳が自ら警戒を高める「記憶のメカニズム」
脳には「過去の経験から危険を予測し、身体を守る」という重要な役割があります。痛みが長期化すると、脳の恐怖や不安を司る部位(扁桃体など)が、「この動作をすると痛む」「またあの不調が来るかもしれない」という強い恐怖記憶を刻み込みます。
この恐怖記憶が定着すると、脳は身体を守ろうとするあまり、常に周囲や自分の身体の変化に対して「過剰警戒」モードに入ります。これが、無意識のうちに脳内で繰り返される「警戒の思考の癖」と「心身の過緊張」で常時力みのある生活を送ることになります。この状態が、通常横になった状態の心拍数は50bpm後半~60前半ですが、80bpm以上になる場合も少なくなく、落ち着けない状態が維持されてしまいます。
2. 身体は回復していても「脳が痛みを記憶している」状態とは?
多くの方が「痛みがある=身体の組織(筋肉・骨・神経など)が傷ついている」と考えがちです。しかし、慢性的な症状においては「身体の傷や炎症はすでに癒えているのに、脳の記憶回路だけで痛みが再現されている」という現象が頻繁に起こります。
画像検査で「異常なし」と言われる理由
レントゲンやMRI、血液検査で異常が見つからないのに痛みが続くのは、まさにこのためです。画像検査で確認できるのは「身体の構造の問題(骨の変形やヘルニア、炎症など)」であり、「脳の神経回路の興奮状態や記憶」は確認できません。
身体側の傷は数週間〜数ヶ月で修復されているにもかかわらず、脳内では「痛みの記憶ネットワーク」が強化されたまま残っています。
慢性疼痛診療ガイドラインの慢性疼痛の定義は「「急性疾患の通常の経過あるいは創傷の治癒に要すると予測される時間を超えて持続する痛み」とされていて、追記として「一般的には 3か月以上持続する痛み」 が慢性疼痛として扱われます。
「幻肢痛」と同じ原理
事故などで腕や足を失った方が、すでに存在しないはずの腕や足に激しい痛みを覚える「幻肢痛(げんしつう)」という症例があります。これは、身体側に原因がなくても「脳の中に痛みの記憶と回路が残っていれば、人は強烈な痛みをリアルに感じる」という決定的な証拠です。
慢性的な肩こり・腰痛、自律神経症状もこれと全く同じ構造です。身体の組織は施術によって整い、回復に向かっているにもかかわらず、脳が「まだ危険だ!痛むはずだ!」と錯覚を起こし、身体に痛みの信号を送り続けているのです。
3. 施術効果が持続しにくくなる本当の理由
「施術を受けた直後は楽になるのに、翌日には元通りになってしまう…」
この現象の裏側にも、脳の過剰警戒が深く関わっています。筋肉の緊張をリセットしても、脳が「元の緊張状態」へ引き戻すのです。鍼灸・手技療法、整体を受けると、一時的に血流が良くなり、筋肉の緊張がほぐれます。これは物理的刺激に対する身体の正常な反応です(体性-自律神経反射)。
しかし、施術が終わって院を出た後、脳が「過剰警戒モード」のままであるとどうなるでしょうか。
・「また痛くなったらどうしよう…」
・「動かすのが怖いから身体をかばおう」
・「本当にこの施術で治るのだろうか…」
脳内でこのような警戒や不安が働くと、脳は自律神経(交感神経)に指示を出し、瞬時に血管を収縮させ、筋肉を硬直させます。つまり、施術でせっかく緩めた筋肉や自律神経のバランスを、脳自らの過剰警戒(思考の癖)によって元通りの「痛い状態」へと引き戻してしまうのです。
「痛みの確認行動」が過剰警戒を強化する
さらに、施術後に無意識に行ってしまいがちなのが「痛み・不調の確認行動」です。
・「首を曲げてみて、まだ痛むか確かめる」
・「腰をひねって、違和感が残っていないかチェックする」
・「常に身体の不快な部位に意識を集中させている」
一見すると当然の確認行動に見えますが、脳にとっては「痛みに注意を向け続ける=痛み回路の神経を刺激して強化する」という逆効果を生むことにもなります。探せば探すほど、脳は不調の信号をキャッチしやすくなり、施術効果をあっという間に打ち消してしまうのです。
また、「早く治りたい!」という強い願望が「あせり」になると帰って慢性症状が長期化します。脳の興奮が警戒警報を鳴りっぱなしにすることになるのです。
4. まとめ:身体のケアと同時に「脳の過剰警戒」を解くことが不可欠です
これまで「どこへ行っても治らない」「施術を受けてもすぐに戻ってしまう」と悩んでいた方は、ご自身の身体の回復力を疑う必要はありません。
問題はあなたの身体の治癒力ではなく、あなたを守ろうとするあまり、休むことなく働き続けている「脳の過剰警戒(思考の癖)」にあります。
どれほど優れた施術で身体を整えても、脳内の警戒モードがONになったままでは、慢性的な不調から完全に抜け出すことは困難です。真の根本回復と健康維持を目指すためには、身体の歪みや緊張を整えるアプローチと並行して、脳の警戒を解き、「もう痛まなくても安全だ」という正しい認知と記憶へ書き換えていくプロセスが不可欠となります。
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