原因となる病気によって、障害を受ける神経のタイプ(有髄・無髄、節前・節後、交感神経・副交感神経)や病変の起きる部位はさまざまです。したがって、患者様一人ひとりの「臨床像(実際の症状や経過)」に合わせた、体系的なアプローチが求められます。
一方で、こうした自律神経の症状は、末梢神経の障害だけに特有のものではありません。中枢神経の疾患、お薬の影響(薬剤性)、ホルモンや代謝の病気(内分泌代謝疾患)などでも起こり得るため、他の原因ではないかを慎重に見極める(鑑別する)ことが不可欠です。
自律神経機能検査や問診を行う際は、以下のポイントを丁寧に確認する必要があります。
発症の背景:
いつから症状が始まったのか、どの身体の領域に見られるのか、服用している薬剤などの背景はあるか。
症状の詳細:
自律神経特有の徴候があるか、運動や感覚をつかさどる「体性神経」の所見はあるか、そして根本的な原因は何なのか。
これらを十分に把握・評価することが、適切な改善への第一歩となります。
(引用・参考:中川圭一:熊本大学 脳神経内科)
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