1. 過去のスポーツ歴と現在の主訴
既往歴: 1993年 サウスポー投手として左肘関節の遊離体(ネズミ)骨軟骨摘出手術。2003年 再手術を経て野球を引退。
現在の主訴: 睡眠中の中途覚醒、歯の食いしばり、コロナ後遺症としての全身の倦怠感。じっと座位を保つと体の重だるさが増加する。
医療機関の検査結果: 頸部・肩関節のX線、血液・尿検査、MRIはいずれも異常なし。
2. 来院の経緯と初期評価
当院のホームページを熟読され、ご自身の症状改善に強い期待を抱いて、連休を利用して山梨県甲府市から一泊二日(各2時間超の検査・施術)でご来院いただきました。
初診時の評価により、運動不足、身体の柔軟性欠如、腹筋力の著しい低下が明らかになりました。横隔膜の動きと腹筋力には高い相関関係があり、「基礎体力の低下」が首から左肩甲帯部、左上肢のだるさや痛みに直接連動していることが判明しました。
3. 自律神経機能の検査とアプローチ
脳波検査に異常は認められなかったものの、心電図による瞬時心拍数(HR)が急増し、心拍変動(HRV)も著明に不安定でした。 そこで、筑波技術短期大学元学長・同名誉教授が開発した「メカニズム鍼治療M6」を用い、心臓副交感神経機能の亢進を目的に腹部電子灸も併用して、副交感神経機能を高める施術を最優先しました。
その結果、心電図上で瞬時心拍数の減少とHRVの安定性が確認されました。2日目の施術でもメカニズム鍼治療M6によりHR・HRVの推移はさらに安定し、明らかな自律神経機能の向上に伴い主観的な気分も安定しました。
4. 経営者としての社会的ストレスと自律神経の連動
しかし、3社の企業を経営する多忙な社長業のなかで、初日の夜に「社員が急きょ辞職を申し出た」との連絡があり、部下への指示出し等で十分な睡眠が取れない状況が発生しました。
こうした社会生活における外部環境からの強いストレスが、脳の興奮と自律神経の乱れに直結していることは容易に推測されます。 負のストレスが継続することで、脳の興奮から副腎皮質より「コルチゾール(ストレスホルモン)」が放出され、その人にとって最も負荷のかかりやすい部位(今回は首・左肩甲帯・上肢のだるさ、中途覚醒による疲労蓄積)に症状として現れたと考えられます。
5. 今後の方向性と結論
当院の施術によって一時的な自律神経の安定は得られますが、真の健康維持には患者様ご自身による「自己変容」が不可欠です。そのため、以下の生活指導を行いました。
・正しい深呼吸法の習得と毎日の運動
・食事内容の改善
・日常生活におけるストレス解消法(サウナ等の活用)の見直し
本症例の症状は、器質的な疾患や機能障害ではなく、「検査に異常のない機能低下(不健康状態)」です。したがって、日常生活における適切な習慣改善を継続すれば、健康維持は十分に可能であることをアドバイスし、経過を見守ることといたしました。
全国の遠方から来院する方が増えてきました。
当院の医科学的アプローチを求め、全国(北海道・岩手・大阪・鹿児島など)から飛行機や新幹線で来院される方や、片道2時間前後をかけて通われる方(甲府・木更津・市川市・成田・鎌倉など)もいます。
毎週の通院が難しい遠方の方でも、集中して脳と自律神経をリセットできるよう、2つの短期集中プログラムもご用意いたしました。
ご自身の地域やスケジュールに合わせ、下記の特設ページより詳細をご覧ください。