西武池袋線練馬駅から徒歩7分、桜台駅から徒歩4分
東京都練馬区豊玉北4ー2ー12  03-3991-7943 (土・日、祝祭日、平日時間は要相談)

院長 山下和彦

(鍼灸師、柔道整復師、健康運動指導士) 

脳波測定・心電図測定・呼吸測定・基礎体力測定による体調確認と生活指導

※現在通院中の方でも「上記測定で心身状態のグラフ化と数値化の確認(8,800円)」

 2026年10月30, 31日開催された第79回日本自律神経学会総会金沢大会は発表した、当院での改善・回復症例を掲載いたします。この症例は、近隣心療内科から紹介された症例です。薬物治療との併用で、深呼吸の指導を指示された症例です。

 

宜しくお願い致します。

発表に関するCOIはありません。

これまで我々は、鍼灸の介入による自律神経応答や循環応答について検討してきました。しかし診断名や症状の重症度による反応の違いについては十分に明らかではありません。

こちらは2012年に本学会で報告した鍼刺激に関する高校男子バスケットボール選手の症例の一部です。

 

従来はHRとRSAを中心に評価していましたが、より詳細な脳・身体応答を評価する目的でBBCT(Brain Body Connection Test)と称する独自の手法を導入しました。

今回は3年間のパニック症状と10年間の片頭痛を有する45歳女性に対し、「深呼吸、鍼灸、生活指導」をおこない、BBCTを用いて、自律神経および中枢関連指標の変化を評価・検討しました。

症例は45歳女性です。

3年間電車に乗れないパニック症状があり、心療内科3施設で加療を受けるも症状の改善は認められませんでした。また、10年間の片頭痛を有し、運動習慣はありませんでした。

介入の柱の一つとした深呼吸は、呼吸時間を長めにすること、呼気時間を吸気時間より長くすること、換気量を十分確保することを基本としました。

また、呼吸リズムは固定せず、患者自身が無理なく継続できる自然な腹式呼吸を指導し、自己管理と行動変容を促しました。

鍼灸は、西條一止らの実験的研究に基づく生体反応調整を目的とした治療プロトコルを用いた。

合谷・孔最 および 足三里・三陰交 に対し、1Hzの低周波鍼通電を実施した。

さらに、腹部9か所に置鍼を行うとともに、4か所に電気温灸器(43℃)を併用した。介入時間は1回25分とし、週1回、計4回実施した。

身体機能の評価には、大阪市立大学整形外科外来で用いられていたK-W変法テストを採用しました。

腹筋・背筋の体幹機能ならびに身体柔軟性を評価する指標です。
本研究では、自律神経応答だけでなく身体機能の変化についてもBBCTの一部として評価しました。

BBCTプロトコルは「臥位5分間、深呼吸5回、血圧測定、座位5分間、深呼吸5回、血圧測定」で構成し、心電図と呼吸測定は全過程を通じて連続測定しました。

心電図および呼吸測定には、BIOPAC MP36を用いました

心電図はII誘導、呼吸は胸部および腹部に装着した伸縮バンドにより記録し、呼吸パターンと心拍応答を同時に評価しました。

脳波はFUTEK社製FM-939を用い、

国際じゅう・にじゅう法に基づくC3およびC4誘導により測定し、α1・β比およびα・β比を用いて評価しました。

結果です。

本スライドは、初回鍼灸介入直前のグラフです。

仰臥位のHRは高く、座位への姿勢変化に伴いHR増加反応と不安定な呼吸パターンが観察されました。

初回、鍼灸介入直後では、姿勢変化に伴う心拍応答は改善傾向にあり、深呼吸時の反応性および呼吸パターンの変化が認められました。

3週間後には、心拍応答および呼吸パターンの安定化がみられ、症状についてもVAS「8」からVAS「2」へ改善しました。

K-W変法テストでは身体機能指標の腹筋力に改善傾向を認めました。

HRVおよびRSAの結果です。
5分間平均心拍数について、臥位は介入直前80.8bpmから直後に67.6bpm、3週間後に53.7bpmに減少し、座位では介入直前の91.9bpmから直後に83.6bpm、3週間後に70.6bpmと介入するごとに心拍数は減少しました。

またHFパワーも増加傾向を示し、副交感神経活動の亢進を示唆する変化が認められました。

 


深呼吸時のRSAについても、鍼灸介入3週間後は臥位・座位ともに呼気時最小瞬時心拍数は減少し、呼吸に伴う心拍変動幅の安定が認められました。

脳波はα1/β比およびα/β比ともに1.0を上回っており、β波優位を示す所見は認められなかった。

 

 

なお、介入前データが取得できていないため、脳波の経時的変化については評価できませんでした。

考察です。

本症例では、鍼灸、深呼吸ならびに生活指導の併用により、自律神経関連指標の変化とともに症状改善が認められました。特にVASは「8」から「2」へ低下し、生理学的変化と症状改善が並行して観察されました。またBBCTにより、自律神経応答、中枢関連指標および身体機能の変化を客観的に評価できる可能性が示唆されました。一方、どの介入要素が最も寄与したかは明らかではなく、今後の検討課題です。

結語です。

本症例では、深呼吸・鍼灸・生活指導から成る複合介入より、自律神経関連指標の変化とともに症状改善が認められた。

 

長期的な改善には患者自身による深呼吸習慣や生活習慣改善などの行動変容が関与した可能性が示唆された。

 

BBCTは、自律神経応答、中枢関連指標および身体機能の変化を客観的に評価し得る可能性が示唆された。

 

 全国の遠方から来院する方が増えてきました。

当院の医科学的アプローチを求め、全国(北海道・岩手・大阪・鹿児島など)から飛行機や新幹線で来院される方や、片道2時間前後をかけて通われる方(甲府・木更津・市川市・成田・鎌倉など)もいます。

 毎週の通院が難しい遠方の方でも、集中して脳と自律神経をリセットできるよう、2つの短期集中プログラムもご用意いたしました。

 ご自身の地域やスケジュールに合わせ、下記の特設ページより詳細をご覧ください。

サイドメニュー

アクセス

03-3991-7943
住所

〒176-0012
東京都練馬区豊玉北4-2-12

西武池袋線
桜台駅から徒歩4分
練馬駅から徒歩7分