初回のK-W変法テスト結果
痛みで出来ないのではなく、腹筋力の著しい低下と判断できる
医療機関の検査で「特段の異常なし」と言われても、主観的な自律神経の不調や慢性不調に苦しむ方は全国に数多く存在する。
本症例は、千代田区から来院した45歳女性に対し、脳波、心拍変動(HRV)、呼吸解析、およびK-W変法テストによる物理的支持力の評価を統合し、自律神経の新理論であるポリベーガル理論の視点から病態を読み解いたうえで、自立型の運動療法プログラムを提示して行動変容を引き出した臨床経験である。
1. 症例の概要と臨床的所見
主訴・背景:
自律神経の不調「日常の疲れやすさ、毎日8時間睡眠でも疲れが残る、呼吸の浅さ」を自覚しつつも医療機関を受診していなかった45歳独身女性。首から右肩にかけての痛みは、20年以上前に言われたストレートネックと整形外科で診断されて以降は何も変わっていない。2025年5月には右膝変形性関節症と診断されるが、通院はせず放置。階段を降りる際には多少の痛みはあるがかばう動作なく動かせる。2026年9月から左臀部に違和感がある。
中学時代は水泳部、高校時代は帰宅部、大学時代はフィールドホッケー部、社会人になって通勤歩行のみであきらかな運動不足という。ただ、寝る前に毎日5~10分のストレッチポールを使って身体をほぐしている。
ホームページの膨大な専門情報と検査データから当院を検索されて、千代田区から約50分かけて来院。
しかし、「どうやってこのサイトにたどり着いたか自分でも分からない」と語りつつも、これまでの一般的な鍼灸院や整体院とは異なる「本物の検査と論理」を期待して来院したとのこと。
生理学的・運動学的検査結果:
脳波・心電図(HRV・RSA)・呼吸:
正常値から極端に逸脱する数値は認められなかった。しかし、臥位5分間で50bpm後半、座位5分間で60bpm前半という心拍数を観ると、一見「落ち着いている」ように見えるが、ポリベーガル理論における「シャットダウン・凍結状態・エネルギーの枯渇状態」を示唆していた。 すなわち、「動きたくても動けない、元気がない」状態像であった。
K-W変法テスト:
身体支持力の中心的役割である腹筋力が極端に低下していた。腹筋60秒保持を正常値とする検査で「5秒」という結果であった。
治療者と患者の化学反応の発生):
検査結果を総合すると 、症例が「自律神経の乱れがある」というのは基礎体力低下によるモノと結論付けられる。
腹筋力と横隔膜の動きは相関関係があるので、腹筋力が無いために大きく息を吐けないことから「呼吸が浅い」と感じたと思われる。しかも、腹筋力が無いと手足に力は入りくいので、歩行動作もふらつき、首・肩・膝・臀部に関節け気に支障を及ぼすことは充分に考えられる。結局、自分で運動不足を自覚していることもあるので、自力ですぐに改善・回復できる状態であるのだ。
これまで「鍼灸院・整体院に行ってもすぐに戻ってしまう」という。これは当然で、鍼灸・手技・振動は即時効果で筋は緩んで動きは軽くなる。「体制-自律神経反射」と「下行性疼痛抑制」による生理反応であって、このことは他のページで開設している。
そこで、「数回来たら自分で治せますけど、来ます?」という問いかけに対して、患者は迷うことなく「来ます!」と即答。
表面的な対症療法や癒やしではなく、自らの身体の現実(データと支持力の欠如)を直視し、自力で回復するためのプログラムを習得するという強い決断(行動変容)がその場で共有された。
病気・ケガによる機能障害でなく、運動不足による機能低下から不健康に陥っているということなのだ。
2. この症例が持つ「学術的・臨床的価値」(学会報告の意義)
現代の医学界(日本体力医学会・日本自律神経学会など)において、主観的な不定愁訴や自律神経失調症状に対し、客観的な生理学的指標(脳波・HRV・呼吸)と運動学的指標(K-W変法テストによる支持力評価)を統合し、さらにポリベーガル理論を臨床の現場でどう応用・実践しているかを体系化した報告は極めて少ない。
「主観的不調」の客観的可視化と解釈:
一見、正常範囲に見える心拍数(50〜60bpm台)を、単なる「健康・リラックス」と誤認せず、「自律神経の凍結・シャットダウン・元気の無さ」として読み解く生理学的アプローチは、心身医学や体力医学の領域において極めて示唆に富む。
「感覚的施術」からの脱却と再現性:
感覚に頼ったマッサージや対症療法ではなく、客観検査と運動力学的テスト(K-W変法テスト)に基づき、「患者自身が自力で回復するプログラム」を処方して自立を促すプロセスは、大学病院や総合病院の医師・研究者にとっても新しい臨床モデルの提示となる。
3.この症例が持つ「ホームページの価値」(情報の磁力)
現在、全国には約1350万人の「原因不明の慢性症状に悩む難民」が存在する。彼らは日夜ネットをさまよい、どこに行けば本当の答えがあるのかを探している。本症例の記録をホームページに掲載することは、以下の絶大な効果を生む。
「どこにでもある不安」を打破するリアルな共鳴:
「病院で特段の異常なし」と言われ、どこへ行けばいいか分からない」と絶望している読者にとって、千代田区から遠路来院し、データで自身の状態を直視した45歳女性のドキュメントは、そのまま「自分の物語」として強烈に突き刺さる。
行動変容のスイッチ(情動の共鳴)としての機能:
人間の最後の決断は理屈ではなく「感情・情動」である。
この症例に綴られる「数回来たら自分で治せますけど、来ます?」「来ます!」という生々しいやり取りと覚悟の瞬間は、読者の冷静な判断を下す前頭前野の霧を晴らし、「他人に依存するのではなく、自分の足で立ち上がるためにここへ行く」という行動変容のスイッチを押す最強の触媒となる。
質の高い「本物のご縁」を引き寄せる
甘えや一時的な癒やしを求めるように健康維持増進を軽く考えている方よりは、「自分の身体に向き合い、自立する覚悟を持つ心身の予防を真剣に考える方」を真正面から受け止める当院の症例記事は長期にわたり機能し続けると思われる。
4.結語
本症例は、臨床家としての圧倒的な専門性と客観的データに基づくアプローチが、一人の患者の「覚悟と行動」を引き出し、劇的な化学反応(共鳴)を起こした実例である。
学術的には「臨床の信頼性を示す一級のデータ」であり、ウェブ上では「全国の悩める患者を目覚めさせ、救いへと導く羅針盤」である。この鮮烈な記録を学会発表の場、そしてホームページの新しい症例報告として世に放つこと自体が、現実を豹変させる慢性症状の方々の起爆剤となると考える。
全国の遠方から来院する方が増えてきました。
当院の医科学的アプローチを求め、全国(北海道・岩手・大阪・鹿児島など)から飛行機や新幹線で来院される方や、片道2時間前後をかけて通われる方(甲府・木更津・市川市・成田・鎌倉など)もいます。
毎週の通院が難しい遠方の方でも、集中して脳と自律神経をリセットできるよう、2つの短期集中プログラムもご用意いたしました。
ご自身の地域やスケジュールに合わせ、下記の特設ページより詳細をご覧ください。