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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦 (博士: 生活科学)

大阪公立大学 都市健康・スポーツ研究センター 客員准教授

体育学学士、教育学修士、柔道整復師、鍼灸師、健康運動指導士

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         トレーニングの基礎

 どのようなスポーツ種目であっても、その種目の特性に合わせた基礎体力・土台がしっかりしていなければ技術の上達は無理です。「心・技・体」の体力的な要素と心理的な要素の基本的な考え方を少しお話します。私が大学で講義内容の一部をご紹介いたします。参考にしてください。

基礎体力とは

 

 ここで言う基礎体力とは

1 筋力

2 筋持久力

3 柔軟性

4 バランス

5 全身持久力

 の5項目です。

 

 種目の特性、ポジションによる役割の違いにより求められる技術、体力は異なります。現在のバスケットボールのルールでは10分間を4ピリオドに分けて行います。サッカーは45分間を前後半に分けて行います。走行距離で1試合に13~14㎞走る選手もいれば、ゴールキーパーは長距離を走ることはありません。求められるプレースタイルがポジションによって異なります。マラソンは42.195㎞をいかに速く走るかを争います。マラソン・ランナーと100mスプリンターと比較すれば、求められる速さの意味が異なるので、鍛え方も変わり体型も変わります。体型を見てスポーツ種目は大体わかるものです。

 

 学校で体力測定や運動能力テストをしたことを覚えていますか?

1 筋力は背筋力や握力で評価します。

2 筋持久力は懸垂や腕立て伏せの回数で評価します。

3 柔軟性は立位体前屈で評価します。

4 バランスは片足閉眼立ちという測定項目があります。

5 全身持久力は12分間走、1,000m、1,500m、踏み台昇降などで測定 します。

 

 それぞれの項目は、それぞれに鍛え方があります。体力に応じた個人に適した手法を用いなければレベルアップしていきません。リトルリーグで野球の練習をする小学生が上手くなりたいからと言って高校生やプロ選手と同様の練習はできません。怪我します。モノには順序があります。

トレーニングの要素

 

 それぞれの体力要素には、それぞれに鍛え方があります。体力に応じた個人に適した手法を用いなければレベルアップしていきません。リトルリーグで野球の練習をする小学生が上手くなりたいからと言って高校生やプロ選手と同様の練習はできません。怪我します。モノには順序があります。

超回復とオーバートレーニング

 そこで、下記の4要素が重要になります。

1 運動強度

2 運動量

3 運動頻度

4 運動の種類

 

 トレーニングは運動強度をどのように高めていかくかが最も重要になります。質の高い刺激に適応させることがトレーニングの重要なポイントです。オリンピックや世界選手権で陸上や水泳の選手が今までに人類が出したことの無い世界新記録を出せるのは、トレーニングの疲労を休養と栄養で元に戻すだけでなく、今まで以上の体力に向上させたトレーニング効果の賜物です。これを超回復と言います。

 しかし、負荷が強すぎて慢性の疲労やけがに移行する場合もあります。これをオーバートレーニングと言います。つまり、トレーニングは「食事・栄養問題」と「疲労除去・休養の取り方」を上手に組み合わせていかないと効果が出ないということです。

筋収縮様式

 筋の収縮の分類

1. 等尺性筋収縮 (isometric contraction)

2. 等張性筋収縮 (isotonic contraction)

   (遠心性 ; eccentric contraction)

   (求心性 ; concentric contraction)

3. 等速性筋収縮 (isokinetic contraction)

 

 等尺性筋収縮の特徴

 関節の角度で最大筋力による筋収縮をしても筋出力の違いが生じる。(右図)

 等張性筋収縮の特徴

 筋は伸ばされながら関節角度が90度を超えると筋出力が増加する。(右図)

 等速性筋収縮の特徴

 筋収縮速度が一定に保たれながら筋収縮がおこなわれる(右図)

筋肥大

 

 筋肉は太いほど筋力は発揮できます。パワーをつけるには筋量を増やすことは重要です。しかし、同じ1㎤の筋肉と脂肪では筋肉の方が重いですから、サッカーの元全日本代表 中村俊輔は「トレーニングすると体が重くなるのであまりやらない」とコメントしていました。元巨人の清原選手はホームラン量産のためのパワーをつけるために筋量を増やしましたが、身体が重くなり結果的に膝を怪我することになりました。筋力、筋持久力を鍛えることは、柔軟性を伴うことと、拮抗筋、相反性作用を伴うことが前提であり、種目によっては全身持久力を鍛えることが安静時心拍数減少と汗をかける身体にする訓練としての暑熱対策にも有効となり、基礎体力5項目のバランスは重要である。

 とりわけ、フィットネスといわれる基礎体力の筋力アップは一般的にどの種目においても重要であるが、柔軟性あっての筋力であることを強調しておきたい。

 硬い筋肉は柔軟性欠如と同義語であり、持久性が無く、疲れやすい筋肉である。また、疲労回復にも時間がかかる質の悪い筋肉である。柔軟性があり、筋力がある筋肉は自分自身で身体の動きを意識的にコントロールしやすくなる。自分の意志で自分の身体をコントロールできる要素が、柔軟性ある筋肉である。しかし、柔軟性があるが筋力が無ければ「伸び切ったパンツのゴム」で使い物にならない。

 これこそ、身体バランスの要素であり、柔軟性ある筋力こそが技術向上のカギを握る。もちろん、柔軟性ある筋力があっても技術練習を十分行わなければ折角の質の良い筋肉を活かし切れていない状態である。

 技術を高めるには、柔軟性ある筋力と全身持久力を高めることが最低条件である。

 

 したがって、体力が無いセンスある選手と体力あるセンスの無い選手は同等のスキルとしてスピード、高さ、得点を挙げる可能性はある。つまり、センスで勝つ選手と力技で勝つ選手はあり得る。これは選手の特性・個性であり、どこを改善させれば金メダリストになれるかは、その選手の特性・個性を活かす本院の意志とコーチングスタッフの協力によるものであり、金メダリストの真似をすれば金メダリストになれるという、鋳型にはめれば良いというモノではないことは付け加えておきます。

 

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