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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)

練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金;土・日、祝祭日は要相談)

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2025年6月4日 更新

 がんの痛みについての説明

がんによる痛み(がん性疼痛)は、大きく2種類あります。

1.がん自体による痛み

  • 初期のがん患者の約25%が痛みを感じます。
  • 治療中は20~40%の患者が痛みを伴います。
  • がんが進行すると、70~90%の患者が痛みを感じます。
  • がんが治った後も、約35%の患者に遅れて痛みが現れることがあります。 手術、放射線治療、化学療法、ホルモン療法などの治療が原因で痛みが生じることがあります。

2.ガン治療にともなう痛み

  • 手術、放射線治療、化学療法、ホルモン療法などの治療が原因で痛みが生じることがあります。

 がんの治療は長期間に及ぶことが多く、600日間の治療の中で痛みのコントロールをしっかり行うことで、生活の質を高め、寿命の延長も期待できます。特に、早い段階から緩和ケアを取り入れることで、がん患者の予後(治療の結果)が良くなることが分かっています。

 WHO(世界保健機関)の推奨

 WHO(2008年)は、強いがんの痛みには早めにオピオイド(医療用麻薬)を使用することを勧めています。オピオイドの適量は個人差が大きく、遺伝的要因で2~3倍の違いがあることもあるため、患者の状態に合わせて適切な量を決めることが重要です。

しかし、オピオイドの使用には課題もあります。

  • アメリカやカナダでは日本の約200倍もの量が使われています。
  • 習慣性(依存性)の懸念から、使用を控えた結果、患者が苦しんだことで訴訟になり、患者側が勝訴した事例もあります。
  • 医療関係者へのオピオイドに関する教育を義務付ける判例が出たこともあります。

がんの痛みに対する治療の考え方

 がん患者のQOL(生活の質)を守るために、緩和ケアが重要視されています。緩和ケアとは、患者やその家族が痛みや精神的な負担を軽減し、より良い生活を送れるようにするための医療的サポートのことです。

 また、日本国内のデータでは、末期がん患者の最後の90日間におけるオピオイド使用量の平均は311mgで、地域によって16.7倍もの違いがあることが分かっています。WHOの推奨量(5400mg)に比べるとかなり少ない量であり、地域差があることも課題のひとつです。

 オピオイド以外の痛みのコントロール

 オピオイド以外の方法として、鍼灸や運動を取り入れる試みもあります。これらの治療は統合医療として注目されていますが、科学的な証明が不十分なため、一般的な治療として確立されるにはまだ時間がかかりそうです。とはいえ、鍼灸の有効性に関心が高まっており、今後の研究が期待されています。

54歳男性、肺がん ステージ4
 抗がん剤が効果なく、訪問診療に転換
 疼痛除去を目的とした自律神経調節の鍼治療

・自覚症状;背部痛、咳、不眠、下腿浮腫、便秘、

      頻尿、両大腿部しびれ

・H30,3月5日;左副腎破裂、右肺に影が見つかる

        (肺がんステージ4)

・4月末;抗がん剤効果なく転院

・7月末;抗がん剤効果なく退院、帰宅して訪問診療に

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・緩和ケアで延命を希望し、鍼灸の可能性を模索する中

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