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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金;土・日、祝祭日は要相談)
2025年6月4日 更新
がんの痛みについての説明
がんによる痛み(がん性疼痛)は、大きく2種類あります。
1.がん自体による痛み
2.ガン治療にともなう痛み
がんの治療は長期間に及ぶことが多く、600日間の治療の中で痛みのコントロールをしっかり行うことで、生活の質を高め、寿命の延長も期待できます。特に、早い段階から緩和ケアを取り入れることで、がん患者の予後(治療の結果)が良くなることが分かっています。
WHO(世界保健機関)の推奨
WHO(2008年)は、強いがんの痛みには早めにオピオイド(医療用麻薬)を使用することを勧めています。オピオイドの適量は個人差が大きく、遺伝的要因で2~3倍の違いがあることもあるため、患者の状態に合わせて適切な量を決めることが重要です。
しかし、オピオイドの使用には課題もあります。
がんの痛みに対する治療の考え方
がん患者のQOL(生活の質)を守るために、緩和ケアが重要視されています。緩和ケアとは、患者やその家族が痛みや精神的な負担を軽減し、より良い生活を送れるようにするための医療的サポートのことです。
また、日本国内のデータでは、末期がん患者の最後の90日間におけるオピオイド使用量の平均は311mgで、地域によって16.7倍もの違いがあることが分かっています。WHOの推奨量(5400mg)に比べるとかなり少ない量であり、地域差があることも課題のひとつです。
オピオイド以外の痛みのコントロール
オピオイド以外の方法として、鍼灸や運動を取り入れる試みもあります。これらの治療は統合医療として注目されていますが、科学的な証明が不十分なため、一般的な治療として確立されるにはまだ時間がかかりそうです。とはいえ、鍼灸の有効性に関心が高まっており、今後の研究が期待されています。
・自覚症状;背部痛、咳、不眠、下腿浮腫、便秘、
頻尿、両大腿部しびれ
・H30,3月5日;左副腎破裂、右肺に影が見つかる
(肺がんステージ4)
・4月末;抗がん剤効果なく転院
・7月末;抗がん剤効果なく退院、帰宅して訪問診療に
切り替える
・緩和ケアで延命を希望し、鍼灸の可能性を模索する中
でご相談を受ける
「気分的に楽になる」と症状良好となる。