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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦 (博士: 生活科学)

大阪公立大学 都市健康・スポーツ研究センター 客員准教授

体育学学士、教育学修士、柔道整復師、鍼灸師、健康運動指導士

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2023年10月12日 更新

 

 国際疼痛学会における慢性疼痛の7分類の一つに、難治性疼痛としてガン性疼痛があります。

 ガン性疼痛は①、②の2種類。

①ガン自体による疼痛

・ガン初発時から約25%は痛みを伴う

・ガン治療期は20∼40%が痛みを伴う

・進行がん患者の70~90%は痛みを伴う

・ガン寛解後(キャンサーサバイバー)の35%は痛みが遅延

 

②がん治療に伴う痛み

・手術

・放射線治療

・化学療法&ホルモン療法

 

 ガンの発症から600日の治療中に、疼痛コントロールをおこなう日数が多い(ガン性疼痛の適切な管理)は、高い生活の質を実現し、生命予後の延長も期待できる。早期からの緩和ケア介入は、ガン予後の改善に貢献できる(J Pain 2014: 15: 1015-22. JAMA   Oncol 2019. 5: 1702-9)。

 

WHO(2008年)は、強いガン性疼痛では即オピオイド(医療用麻薬)を使用することを推奨した。最適容量は個人差が大きいので、上限を決めずに患者の病態に合わせて使用量を決めることが重要で、遺伝子によっては2~3倍の差があることが解っている。

 

 アメリカ・カナダのオピオイド使用量は日本の約200倍にもなり、オピオイドの使用が習慣性になることを恐れて使用を控えて患者が苦しむことの訴訟では患者側の勝訴となった。

 

 上告には和解が成立したが「医師以外の医療関係者すべてのオピオイドに関する教育の義務付け」が条件となった判例がある。

 

緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOL(生活の質)について、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである(WHO 2002年)

 

末期ガンの緩和診療に関する診療報酬データから、ガンによる死亡前90日間のオピオイド(医療用麻薬)の都道府県別処方量は311.0㎎(中央値)で、最大16.7倍の格差を認めた。

   WHOによるオピオイド最低限使用量は5400㎎

 

オピオイド以外のガン性疼痛について

 鍼灸・運動などの薬物以外の疼痛コントロールについては統合医療の有効性が認められつつも科学性が無いという認識で止まっている。特に鍼灸の有効性は注目されているが、科学的立証までには至っていない。

54歳男性、肺がん ステージ4
 抗がん剤が効果なく、訪問診療に転換
 疼痛除去を目的とした自律神経調節の鍼治療

・自覚症状;背部痛、咳、不眠、下腿浮腫、便秘、

      頻尿、両大腿部しびれ

・H30,3月5日;左副腎破裂、右肺に影が見つかる

        (肺がんステージ4)

・4月末;抗がん剤効果なく転院

・7月末;抗がん剤効果なく退院、帰宅して訪問診療に

      切り替える

・緩和ケアで延命を希望し、鍼灸の可能性を模索する中

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