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公式サイト
山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金;土・日、祝祭日は要相談)
2024年9月27日 更新
明日が変わるトリセツショー
2024年9月26日NHK放送の番組で、機能性ディスペプシアが紹介されました。
胃カメラなどの検査には異常が認められないが「胃痛、胃もたれ、胸やけなど」の症状がある病気です。
この番組ではストレス回避を強調していました。
最新の「ROME Ⅳ基準」とは異なり、日本における機能性消化管疾患診療ガイドライン(機能性ディスペプシア)では、日本人の特性に合わせて心理・社会性におけるストレスを考慮したガイドラインになっています。
機能性ディスペプシアは自律神経疾患の一つです。
当院の患者さまは、大学病院、総合病院、近隣医科などの各種検査によって機能性ディスペプシアと診断されて、医科の治療を継続しても症状不変、期待が持てなくなって来院されています。
薬物治療以外の物理刺激(鍼灸、手技、運動など)は自律神経機能が高まることが科学研究から明らかになっていることが前提です。
また、当院での回復症例を毎年、全日本鍼灸学会、日本自律神経学会で発表しています。
なぜ、当院の施術によって回復症例が増えているか?
1.保険医療機関と比較して問診に時間をかける。
全く関係が無いと思われることに症状の本質が隠れている場合があります。
1回の当院施術によって症状消失、症状良好を維持し、その後も全く症状増悪がないという患者さまは複数います。
そこには、ある特徴があり、「機能性消化管疾患診療ガイドライン2021改訂第2版 機能性ディスペプシア(FD)」日本消化器病学会編集にも理由のヒントとなる内容が記載されています。
2.初回の施術前後に検査する姿勢変化と呼吸状態によっ
て、施術による心臓自律神経機能の改善状態を検討。
どの程度、機能改善されたかによって回復期間の目安がつきます。症状良好と症状増悪に波がある場合は日常生活そのものの改善が必要になります。
3.各種刺激による反応は心電図によって確認している。
施術中の刺激は全て心電図の継続によって確認しているので、その方に最適な刺激を見つけ出している。
一般に、医療機関以外の施術で、症状の回復までの期間に違いが出る要因は、
1.病態を正しく把握できているか。
2.適切な刺激を加えることが出来るか。
3.患者さまは運動習慣があるか(基礎体力の有無)
4.生活スタイルの乱れはないか(睡眠不足など)
当院では生活即健康を謳っていますので、私と患者さまとの共同作業で改善して行きます。
規則正しい、継続可能な生活を努力して頂き、ご自身で出来ないことは1週間に1回を基本としたペースで4回/月で改善していきます。
急がずに! 休まずに!
当院は毎回心電図にて計測しながらの施術をしますので毎回の臨床効果を確認しています。
その日の施術効果を客観的に評価して、次回の改善、回復に向けてアドバイスをさせて頂きます。
鍼灸、柔整は医療でなく、医療類似行為です。
整体は、医療ではなく、医療類似行為でもありません。
医師以外の医療行為は医事法違反です。
しかし、現実に、大学病院、総合病院、地域の近隣医科で検査には異常が無く、機能性ディスペプシアと診断された方が症状不変により当院の施術を受けて、改善した症例が毎月増加しています。
当院の施術には科学的根拠があります。
1.鍼灸での改善は全日本鍼灸学会で発表
2.運動での改善は日本体力医学会で発表
3.総合的には、日本自律神経学会で発表
入院するほどでは無い日常生活、社会生活の不便さは、当院の施術で解決できるレベルになってきています。
柔道整復師、鍼灸師、整体師は、再現性ある、客観的、科学的根拠に基づいた手法によって機能性ディスペプシアに対応していないことをしっかりと理解した上、かつ、充分な説明を受けた上で整骨院、接骨院、鍼灸院、整体院で施術を受けて下さい。
だからこそ、私は博士号(生活科学)を取得し、日本自律神経学会会員となり、本学会でも発表しつつ専門医のご指摘を受けて、知識と技術を研鑽しています。
機能性ディスペプシアは、自律神経機能の問題です。
2023年の日本自律神経学会では「基礎と臨床の対話1」として話題となりました。
2023年、第76回日本自律神経学会
機能性ディスペプシアが日本自律神経学会で
話題となりました。
2023年12月、「機能性ディスペプシアに対する鍼治療の有効性について」と題して、全日本鍼灸学会近畿大会で発表いたしました。
鍼刺激により機能性ディスペプシアが回復に至る根拠と施術過程を心電図による客観的指標で評価しました。
全日本鍼灸学会近畿地方大会一般口演プログラム
「機能性ディスペプシア」は、日本国民の10%が罹患していると言われています。
画像診断による器質的、全身的変化が認められず、代謝性疾患でもなく、検査結果では全く異状が認められない胃炎で、原因がはっきりと分かっていない胃・十二指腸の運動異常や感覚過敏、胃酸分泌、心理的なストレス、胃の不快な症状をともなう機能障害です。
精神的、心理社会的問題を含めた胃の機能低下による様々な症状が合併することから精神科・心療内科に紹介される場合もありますが、医師からクスリの処方をされても症状不変の方々が、当院で完治している患者数が増加中です。
機能性ディスペプシアは突発的に命に関わることはありませんが、QOL(生活の質)に影響するため、早めの来院をお勧めします。
近隣医科、総合病院で機能性ディスペプシアと診断を受けた方が当院で症状良好を維持できている根拠は心臓自律神経機能の改善です。
当院は西條一止元筑波技術短期大学学長・同名誉教授(現筑波技術大学)の研究結果から構築された鍼手法により自律神経機能を高めます。
鍼以外の自律神経機能を高める手法として手技、運動、(深呼吸を含む)、電気、温熱、冷却の組合せも、検査結果から導きます。
現在まで当院に来院された機能性ディスペプシア症状は直近19例で改善しています。
胃粘膜
正常な内粘膜が、粘膜が薄くなり血管が浮き上がって見えてきます。これば器質的異常の胃粘膜です。器質的とは、正常の構造ではなくなっていることを意味します。形が正常でないのです。
機能性ディスペプシア FDとは、構造は正常でありながら、胃としての機能低下・機能異常の為に上記の3症状を特徴とする症状が1か月以上継続している状態です。
FDの服薬の効果は50%以下と言われます。
また、胃の不快感は正常の53%でも発症しているという報告もあります。つまり、自覚症状と胃粘膜の萎縮(胃の器質的変化)に大きな関係が無いということです。
1990年にピロリ菌が胃潰瘍の最大の原因であることから胃内部の除菌による臨床研究があります。
正常な胃粘膜にピロリ菌はゼロ(0/164名 0%)、活動性胃炎(132/138名 96%)において、除菌と症状の経過を1年間追っていった臨床研究において、除菌をしたにもかかわらず胃の不快感に変化が無かったという報告があります。
胃の役割
1. 食物の咀嚼・分解
2. 胃内容物の貯留能
3. 胃内容物排泄遅延
FDの原因は
1. 脳ー胃腸の相関
2. 育成環境;子供の頃もしくは現在の社会家庭的環境
3. 急性感染症後の慢性的消化器炎症など
要注意症状
体重減(3~5kg)
吐血・下血
60歳以上の年輩者
鍼灸による物理刺激は、体性自律神経反射により、器質的変化のない機能性症状の回復に期待できます。
第113回日本内科学会招請講演
「機能性ディスペプシアの診断と治療」
機能性ディスペプシアの現在の認識について、日本内科学会の講演内容を簡単にお話ししておきます。
機能性ディスペプシアは、みずおち周囲の腹部症状で、その多くは食事にともなって出現する症状ですが、原因が無いのにもかかわらず、慢性的に様々な不快な症状が出現する病気です。
機能性ディスペプシアの中にはみずおち周囲の痛みや不快感、食後の胃もたれ、腹部膨満感、早期満腹感、悪心、食欲不振、げっぷ、嘔吐、等が含まれます。
症状の持続期間は1か月以内の場合でも6か月以上の場合でも症状の強さと生活の質の低下には差がありません。
症状の出現と内視鏡(胃カメラ)による胃の炎症には関連性が高くはなく、わずかに炎症と症状の関連性が指摘される程度です。
また、組織の異常にによる胃炎の大部分の原因であるヘリコバクター・ピロリ菌感染との関連性も高くありませんので、ヘリコバクター・ピロリ菌感染陽性者の機能性ディスペプシア症状を有する例に除菌治療を行っても、機能性ディスペプシア症状が消失するのは14例に1例程度であることが解っています。このため、機能性ディスペプシア症状を訴える器質的・組織上に異常の無い例には慢性胃炎とは区別する必要があります。
機能性ディスペプシアは多種の異なった原因・病状を有するため、1種類の治療ですべての機能性ディスペプシアに有効な方法は開発されていません。