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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)

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        痛みと情動;自律神経反応

2025年6月9日 更新

ルネ・デカルト(仏)は17世紀に疼痛のメカニズムを示した。
火が足に付くと痛みが脳に伝わり、脳で痛みは感じる。

 痛みと情動・自律神経の関係:最新の脳科学の視点

 慢性疼痛は、明確な組織損傷がなくても発生することがあり、臨床上は確かに存在することが分かっています。

 このような痛みは、心理社会的要因や脳の働きによって引き起こされることがあり、ペインクリニックではその治療が中心となります。

 慢性痛の特徴

  • 自発痛・突発痛:痛みの強さが障害の程度と一致しないことがある。
  • プラセボ効果:痛みの軽減に関与するが、完全には説明されていない。
  • 脳の情報処理:Aβ、Aδ、C線維を通じて侵害受容情報を処理する。

 慢性痛は3か月以上持続する、または繰り返し発生する難治性の痛みであり、情動や自律神経の働きと密接に関連しています。

 痛みと情動の関係

 脳内では、快・不快の情動が痛みの強さに影響を与えます。

  • 快情動(気分が良い状態):側坐核でドーパミンが増加し、痛みが軽減。
  • 不快情動(ストレスや不安):中心核でセロトニンが減少し、痛みが増強。

 このように、感情の変化が痛みの感じ方を左右することが分かっています。

 皮膚刺激と痛みの調整

 皮膚への刺激は、脊髄や脳を介して情動や自律神経に影響を与えます。

  • 強い刺激(pinching):CRPニューロンが活性化し、中心核の活動が増加 → 痛みが強くなる。
  • 弱い刺激(stroking):CRPニューロンの活動が低下し、中心核の活動が減少 → 痛みが軽減。

このメカニズムにより、皮膚への適切な刺激が痛みの調整に役立つことが分かっています。

 まとめ

 慢性痛は、組織損傷がなくても発生し、心理社会的要因や脳の働きが関与しています。
 また、情動や自律神経の変化が痛みの強さを左右し、皮膚刺激によって痛みを調整することが可能です。
 最新の研究では、脳の働きを理解し、適切な刺激を与えることで慢性痛を軽減できる可能性が示されています。

 痛みに悩む方は、ストレス管理や適切な皮膚刺激を活用することで、症状の改善が期待できます。

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