西武池袋線練馬駅から徒歩7分、桜台駅から徒歩4分
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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金;土・日、祝祭日は要相談)
2025年4月8日 更新
機能性ディスペプシアと診断されて薬物治療で改善しない方々が、当院では全例で症状良好となっている症例説明を致します。
1.機能性ディスペプシアは自律神経疾患です。当院は最新の「機能性消化管疾患 診療ガイドライン2021 機能性ディスペプシア(FD)」に補完して施術をしてます。
2.自律神経機能の改善はクスリ以外に各種物理刺激が有効であることがPabMed(世界各国の主要医学論文の検索データベース)に掲載されています。
3.自律神経機能の改善に「鍼灸」、「手技」、「電気」など単独の刺激では改善されないこともあります。
4.当院は、心電図と呼吸測定により常に自律神経機能を評価・確認をしながら、一人ひとりに最適な組合せと取捨選択により施術をご提供しているので全例が改善に向かうのです。
しかし、基礎体力の低い方、生活環境が悪く常時不快なストレスを心身共に受けている方は改善に時間を要します。
生活を科学し、その方に適切な刺激を提供するため、更にストレス回避の手法をご提供するために博士(生活科学)取得しました。
また、毎年、当院来院者の改善に関する症例研究を各種学会で発表することにより、専門家にご指摘を頂きながら常に成長深化しています。
以下に症例報告を致します。ご質問はメール、もしくはお電話でご確認ください。
2024年7月;嘔吐し、消化器内科受診するも胃カメラ、血液検査異状なし。高2の夏にバスケットボールでケガのために退部。同時期に食事が食べられなくなって、胃もたれ。体重48㎏。
2023年夏;体重43㎏。
2024年12月;体重40㎏。
MBCT(自律神経検査)にて基礎体力低下、元気が無いことが判明したので、次回は鍼灸、手技でなく、基礎体力向上から自律神経機能を高めて症状改善を目指すこととした。
2022年夏;高2の夏にバスケットボールでケガのために退部。同時期に食事が食べられなくなって、胃もたれ。体重48㎏。
2023年夏;体重43㎏。
2024年12月;体重40㎏。
MBCT(自律神経検査)にて基礎体力低下、運動不足から元気が無いこと、自律神経機能の低下が明らかとなり、鍼灸、手技での改善も見込めるが、次回は鍼灸、手技でなく、自力での基礎体力向上から自律神経機能を高めて症状改善を目指すことを説明した。
運動不足による基礎体力低下が自律神経機能低下であることにご理解いただけなかったために中止となる。
2021年夏;出産時の出血など体調悪化から食欲不振、胃もたれ、大学病院、総合病院、近隣医科で胃カメラ、CT異常なし。機能性ディスペプシアと診断され、各医療機関で投薬継続も症状不変。運動不足(子供の送迎、通勤のみ)、柔軟性欠如、臥位心拍数50拍/分前半、座位心拍数50拍/分後半、運動指導では80拍/拍前半までしか増加しないので、日常生活では副交感神経機能の亢進から「船酔い」状態であると思われる。
そこで、交感神経機能を高めて自律神経機能全体のバランスを整えていきました。運動指導の後は、気分もスッキリしたと視界良好です。自宅での運動を指導し、ファイル作成して終了。
薬物ではなく、Exercise is Medicine!で、心身のバランスを自分自身で整える手法で日常生活が快適になった症例です。
2023年夏;吐き気、食欲不振で医科に受診、胃カメラ異常なし。機能性ディスペプシアと診断され、投薬継続も症状不変。
2023年9月;不安、パニックが生じて心療内科受診するも不変。
当院受診し、心電図と呼吸測定から自律神経機能を確認。症状が強い訴えをされたが生理学的反応は悪くはなかったと判断し、日頃の自己管理を確実にすることを念頭に、呼吸訓練、手技・ストレッチによる筋緊張の緩和を行い、初回で症状良好となりました。
12月27日に心療内科の受診予定とのことなので、年明けに症状が気になるのであれば、深呼吸の確認と鍼灸による自律神経の安定を目的とした施術に入ることを伝えて初回終了としました。
2025年1月11日現在までに、症状良好と増悪の波が小さくなって回復に向かっているので様子を観たいということです。その後、症状良好との連絡があり、1回で終了です。
日常生活の影響は非常に大きいということです。
初回、深呼吸訓練前のMBCT
初回、深呼吸訓練後のMBCT
2024年9月;近隣医科で自律神経失調症と診断、胃腸薬の処方
2024年10月初旬;食事が摂取できなくなる
2024年10月中旬;他院で胃カメラ検査にて正常
2024年10月末;症状不変で3院目の受診でも症状不変で当院来院、体重4㎏減少
当院の鍼灸施術で1回からでも改善することは、これまでの27症例で確認できています。
そこで、日常の自己管理法である深呼吸の訓練を行い、測定による画像から自身の深呼吸を見て頂き、自律神経機能が改善するように訓練していきました。
また、肩甲帯部周辺の筋肉群が緊張しているため胸郭の動きも不自然なため、手技とストレッチ運動で筋緊張を緩めることで1回の指導、施術で症状良好になりました。
機能性ディスペプシアは逆流性食道炎と同様に首・肩甲帯部・広背部全体の筋の硬さが著しい方が極めて多い。当院に来院された機能性ディスペプシアの方は、柔軟性があっても筋力が無い方もいましたが、総じて基礎体力が低下していると自己申告する方が1名を除いて全例でした。
この1名は、ルート営業で1日中自転車で会社間を移動している人で、学生の頃から運動が好きだったという人です。
1.安静座位心拍数が70拍/分後半から80拍/分で高値で推移しています。2.力みのある深呼吸のために、深呼吸によって心拍数が増加しています。
3.深呼吸による呼吸性洞性不整脈の反応が起きていません。
したがって、交感神経機能の高まり、副交感神経機能の低下が考えられます
1.臥位姿勢では、深呼吸が腹式呼吸で出来ています。
2.深呼吸時に呼吸性洞性不整脈が座位よりも出来ています。
3.臥位心拍数が70拍分以上で推移しています。
したがって、交感神経機能の高まり、副交感神経機能の低下が考えられます
2024年9月;近隣内科受診にて自律神経失調症と診断
2024年10月;近隣胃腸消化器科にて胃カメラ検査異状なし
2024年10月末;食べるのがつらく、他院受診も症状不変
体重4㎏減少、起床時は毎日、胃に痛みがある
「会社社員からストーカー行為を受ける。会社、警察に相談するが、両者共に相手にしてくれず退社する」背景あり。
2023年3月末;吐き気と腹痛発症
2023年4月;逆流性食道炎の症状(酸っぱいモノが口に戻る)
2023年7月末;睡眠障害(寝つきが悪くなる)
2023年10月末;機能性イレウス発症(吐き気、背中の痛み)
2024年1月初旬;一時改善するが、機能性イレウス再度発症
以降は毎日、吐き気、腹痛、胃もたれ、膨満感、食べるごとに胃が破裂しそうな感じがする、日によって症状の程度が変わる。
既往歴;完全大血管転位症
完全大血管転位症(Complete Transposition of the Great Arteries, TGA)は、心臓の大きな血管が逆に配置されている先天性心疾患です。通常、右側の大動脈が左側の肺動脈と接続され、左側の大動脈が右側の肺動脈と接続されます。このため、酸素の少ない血液が体全体に送り出され、酸素の多い血液は肺に戻されるという異常な循環が生じます。
新生児には、この病気が見つかるとすぐに治療が必要です。治療法としては、手術による血管の再接続(アトリエ・ファン・カルム術)が一般的です。この手術により、正常な血液循環が回復します。
深呼吸の訓練により、呼吸と瞬時心拍数による心拍変動の同調性が改善傾向にあり、気分良好となる。
また、肩甲帯部(肩甲骨周囲)の筋が過緊張のために筋の伸展収縮ができず、呼吸が上手に出来ないことも認められたため、手技による筋の緊張緩和を行う。
胃の症状は消失し、気分爽快となり初回の施術終了。
下に示す図は、座位ならびに臥位における深呼吸訓練結果です
深呼吸は唯一、意識的な呼吸法によって無意識に心身を調整する自律神経機能を整えることが解っています。
下記に示した深呼吸ならびに軽度手技・ストレッチ運動によって、胃症状消失、気分良好となり、心拍数が正常になりました。
本格的な鍼灸施術はこれからですが、自己管理法としての正しい深呼吸を身につけて、薬物による強制的な調整でなく、自力で回復させる力も養うことを前提に施術をしていきます。
上段(緑)腹式呼吸、中段(緑)胸式呼吸、下段(瞬時心拍数)、深呼吸(赤枠)
息を吸えば呼吸曲線は増加し、息を吐けば減少する。
座位深呼吸では(座位は活動姿勢)
吸気に瞬時心拍数は増加し、呼気には減少する(呼吸性洞性不整脈)
しかし、上記にはその変化が生じない
臥位深呼吸では(臥位は休息姿勢)
腹式呼吸の方が胸式呼吸よりも大きな呼吸曲線となり
呼吸性洞性不整脈が多少ではあるが発生している
2回目の施術終了後に症状良好、3回目の施術後にも症状良好を維持。
24歳~38歳 ドラマー
現在;音楽専門学校教員、キッチンカー&ライブバー経営
趣味;釣り
2週間に1回の鍼治療
経過
2024年8月;エレベーターで心拍数急増 それ以降は飛行機不可、電車可
8/16 ;内科にて 、機能性ディスペプシアと診断
10/10~ ;早期満腹感、炭酸が飲めない(ビールが飲みたい)
初回
深呼吸の結果、活動姿勢の座位、休息姿勢の臥位ともに心拍数は正常範囲内であったが、胸式呼吸が主体であって、腹式呼吸が出来ていない。
そこで副交感神経機能を高めて、落ち着けるような呼吸法を学習し、自宅、職場などで実践して、興奮の継続にならない様に取り組んだ。
マルチな才能を活かした管理職であり、多忙を極めているためのストレスが原因であることは否定できない。
2回目
鍼灸刺激および手技による身体の柔軟性機能を高め、自律神経機能の改善を目的に施術を行い、本人の満足感を得られた。
しかし、症状改善効果の持続性に関しては、ストレス環境下に暴露されていることによる影響がどの程度あって、症状が出て来るかは経過観察していく。
3回目
症状良好を維持。
2024年8月27日;胃痛発症
2024年9月5日;吐き気、胸・ノドのつかえ感、胃が鳴る、食
後の腹部痛。総合病院で胃カメラ正常、機能
性ディスペプシアと診断。食べることは出来
るが、症状増悪にて日常的に症状あり。
他の消化器内科受診。胃カメラ、腹部エコー、レントゲン正常。約1か月で2~3㎏体重減。入眠困難、途中覚醒。足が冷える。
初 回;施術で症状軽減。
2回目;これまで鍼施術は未経験もあり、灸刺激のみによる
施術。終了後、常時あった症状が全て消失。
深呼吸訓練をして、日常生活の管理法を指導。
症状の改善はあるが、地方から上京した学生のため自費治療の負担から保険医療に切り替えたいとの希望で中止。
2021年頃から吐き気、胃痛、反省的な腹痛
2023年12月 胃カメラ検査正常
機能性ディスペプシアと診断
2024年2月 他院で採血、正常、薬物治療なし、ストレスを
ためないように深呼吸、入浴を指導される
自覚症状 冷え性、不眠、運動不足、疲労感が常時ある
当院初回施術後に心拍数が約10拍/分減少し、心身の落ち着きを実感する。生活環境は極めてストレス環境下にあり、常時自覚症状がある。呼吸と循環による心臓自律神経機能の低下が確認できたため、日常生活から心臓副交感神経機能を高めるために、次回は自己管理の出来る手法を指導する予定。
症状良好にて終了。
2024年4月 胃もたれ、胃痛
2024年6月 近隣医科にて逆流性食道炎と診断される
2024年8月 常に胃もたれ、吐き気あり、他院で胃カメラ正常
動悸が激しく救急搬送されるも異常なし
整体院など200万円ほどかけても症状不変にて、当院に来院
初回の施術で気分が楽になり、症状良好となる。
2回目には、どこの治療室・整体院に行っても症状不変であった肩こり左(++)>右(+)が1回で軽減(患者本人は驚いていた)
2023年7月:「吐き気、胸のむかつき」が続いたために近隣医
科を受診したが、胃カメラ検査は正常。
機能性ディスペプシアと診断され、漢方薬継続し
ていたが症状不変。
2024年:8月末に鍼施術を4回(週に1回)受けるも満足いく結果
が出ず、ホームページを見て当院に来院。
当院初回で鍼施術中に眠る。副交感神経機能が他かまり、心拍数も減少。刺激に対する反応が自覚症状ならびに生理反応で改善したことを確認。2回目でほぼ症状解消。日常生活に支障を感じなくなった。
2018年:胃腸内科にて機能性ディスペプシアと診断。
ピロリ菌なし。
2024年2月:心療内科に受診。
2024年7月:症状増悪(胃もたれ、早期膨満感、胃痛、背部・
肩甲帯部の痛み、軽い胸やけ、便秘、冷え性、
不眠)
2024年8月:健康診断にて胃カメラ異常なし。
初回施術前のMBCT
初回施術後のMBCT
不眠を申告していたが、施術中に熟睡。施術後の心拍数は施術前と比較して、臥位・座位ともに減少した。心臓副交感神経機能の亢進が認められた。
K-Wテストでは明らかな基礎体力の低下も確認できたため、運動ファイルを作成し、日頃の運動不足を解消することに因る心臓副交感神経機能の亢進を試みた。
患者ご自身が出来る毎日の運動を指導、ファイル作成。
2週に1回の鍼灸刺激と運動チェック。
2023年7月:吐き気が始まり、パニック障害、
消化器内科にて機能性ディスペプシアと診断
他の症状:頭痛、首の痛み、のどのつまり
2024男6月:子供から胃腸炎が移る。
現在:吐き気が無い時が無い ⇒ 症状軽減。
施術前
臥位心拍数70.9bpm、座位心拍数105.1bpm
臥位深呼吸の
最大吸気時心拍数75.9bpm、最小呼気時心拍数57.4bpm
座位深呼吸の
最大吸気時心拍数101.2bpm、最小呼気時心拍数68.7bpm
施術後
臥位心拍数53.8bpm、座位心拍数75.5bpm
臥位深呼吸の
最大吸気時心拍数66.2bpm、最小呼気時心拍数46.3bpm
座位深呼吸の
最大吸気時心拍数85.3bpm、最小呼気時心拍数56.6bpm
施術前後での心拍数の比較は、臥位心拍数が17.1bpm減少、座位心拍数が29.6bpm減少しました。
また、施術後の臥位心拍数、座位心拍数は正常範囲内であり、深呼吸の臥位・座位呼気時心拍数は心臓副交感神経機能の高まりが認められます。
施術による吐き気症状は軽減しており、1年ほど継続していた症状が初回施術で自覚症状、他覚症状とも初回で改善されたことが認められました。
2回目
体力測定にて腹筋低下、基礎体力の低下が認められたので、日常の運動による自律神経機能の向上を狙い、運動を処方。
3回目
生理の始まりから軽い吐き気が発症するが、一過性であり、以前のような症状には増悪せず、症状は安定している。
鍼灸での自律神経機能は心電図から良好であると確認できたため、継続して自宅での運動を指導し、次回2週間後とした。
4回目
前回施術以降は症状良好であったが、生理期間に伴って吐き気と首のコリが発症。この症状は20歳以降からあった。
当院の処方した運動の継続によりウエストが細くなり、日常生活での動きが軽くなってきた。
しかし、生理期間の症状増悪を考慮すると単に自律神経機能だけでなくホルモンバランスの問題を考慮すべきと判断して、1週間に1回の鍼灸を主に4週間の施術に変更した。
5回目
生理痛がひどく、首から肩の筋痛、吐き気増悪で来院も、鍼灸施術で症状消失し、本人は驚く。2週間に1回を来週再来で今後の来院回数に関して検討する。来院すれば良くなると、不安感消失。
日常生活支障なく、現状維持で調整のために定期的にメンテナンスを目的に定期的通院中。
4か月前から胃の痛み、もたれ、食欲不振で2病院を受診し、機能性ディスペプシアと診断される。
胃症状のストレスで約2㎏体重減、不眠になり、2週間前から抗不安薬が無いと眠れなくなる。寝ようとするとガンガン頭痛がする。ドキドキして発汗する。
2回の施術で症状良好、終了とする。
鍼治療直前のMBCT
鍼治療直後のMBCT
座位での心拍数は90拍/分で推移しています。明らかに正常値(70拍/分)とは20拍/分高まっている状態でリラックスできない状態です。次回は、運動不足を解消しながら自律神経を自分で調整する方法を身につけて頂きます。
2回目の来院で、既に症状軽減していました。
2回目は、K-W変法テストと共に運動指導と日頃のファイル作成。
施術は初回と同様の施術で終了し、2週間後の来院として、日常生活に運動習慣を取り入れて、自律神経機能の改善を狙いました。
2022年に過敏性腸症候群と診断される。
最近、機能性ディスペプシアとも診断される。
・胃カメラ異常なし
・大腸カメラにて良性ポリープ
・食欲あるが早期膨満感、胃もたれ、吐き気で2~3㎏減少
・便秘気味だが、排便は下痢気味で残便感がある。
・背中やみぞおちが痛い。首や肩はよく凝る。
・睡眠時間は8~9時間だが、夢をよく見て熟睡できない。
・夜歯ぎしりのために歯科医にマウスピースの相談をする
・夏でも冷え性。
・事務職、運動不足。
初回
施術後には胃の不快感が解消され、眠気があり、心地よい感じが得られた。
2回目
K-Wテストで体力測定と運動指導のファイル作成。施術をしない(来院しない)日にの自宅で運動による自律神経機能を高める方法を指導する。
3回目
体調悪化、所用により来院不可で4週間後の来院。
・胃症状は、症状良好と増悪がランダムにあるが、以前の様に常時症状増悪ではない。
・夏でも冷え性であったが、今年はひえしょうとかんじることはない。
1. 毎日運動は確実に継続していた。
2. 特段の症状増悪は無い。
3. 自宅からの来院に約2時間を要する。
以上を考慮して、毎週の施術による症状回復は期待大であるが、運動による自力での自律神経機能回復を期待し、4週間後の来院とした。次回は8月3日である。
4回目
症状良好を維持しているが、一過性に症状が増悪することもある。総じて症状良好であり、1か月に1回で様子を観ながら運動指導は継続。
鍼治療直前のMBCT
鍼治療直後のMBCT
鍼治療前後のMBCT数値
鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
2024年1月;胃痛が発症。
2024年5月;痛みが強く、食事がとれない様になる。
田尾重が1か月で6㎏減少。
超音波、胸部レントゲン、CT、血液検査異状なし。
内視鏡にて、胆汁が胃へ逆流の可能性あるが、著明な異常とまでには至らない。
国内での近隣医科でも原因不明にて当院に来院。
アイルランドでの生活環境ならびに生活事情を詳細に聴取すると、アイルランドでは人種差別を受け、日常的に精神的不安を抱えながらの生活をしていた少年でした。器質的疾患として明らかな病因はが無い症例です。
現実的には体重の減少が著しく、入院も視野に入れていたようですが、日本に一時帰国して、当院の治療後には症状が消失し、症状良好を維持しています。
精神的・心理社会的問題が大きな思春期の少年と考えられるために日常生活についてアドバイスをしました。
基礎体力の著しい低下もK-W変法テストで確認できたので運動指導をおこない、継続的運動を含めて生活習慣を改めることを指導。
現在は症状増悪は全くない症例です。
日常の訓練として深呼吸の指導もしました。
以下が、その結果です。画像を観ながら自分の深呼吸を学んで頂きました。
鍼治療直前のMBCT
鍼治療直後のMBCT
鍼治療前後のMBCT数値
鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
深呼吸の訓練
1. 赤枠は、深呼吸5回を示しています。
2. 黄色枠は、皮下3㎜までの刺鍼後に呼気時に15回鍼管刺激
3. 青枠は自分自身で鍼管で呼気時に軽く叩く15回刺激
4. 緑枠は、自分自身で呼気時に皮膚をさする15回刺激
5. 筆による呼気時にさする15回の皮膚刺激
いずれも心拍数が深呼吸よりも減少しています。
深呼吸プラス様々な皮膚刺激で心拍数はより減少するのです。あとは、個人の好みで刺激を選択すれば、自分流の方法で落ち着きます。
中学1年5月;胃痛の発症、近隣医科2院で症状不変のため大
学病院で診断確定・・・症状不変
中学1年2月;カイロプラクチィックで胃痛改善
中学3年5月;胃痛再発、気功を受けてから症状悪化
中学3年10月;原因不明の顔面の発赤炎症、血便、胃痛不変
鍼灸院3院症状不変
胸痛発症し、循環器内科受診も検査異状なし
高校1年6月;当院受診
主訴;胃痛
他の症状など;嘔吐、気持ち悪い、肩こり、腰痛、冷え性、頭痛、便秘、運動不足、スマホゲーム時間多い、通学不可。
初回治療後;心拍数減少、呼吸が楽、治療中は眠くなる。
治療後は気分がスッキリする。
3回治療後;治療前の痛みが治療後には消失し、食欲あり。
4回治療後;日常突然に発症する胃の激痛は来院時に発症す
ることは無く、食欲が出て帰宅する。
鍼治療直前のMBCT
鍼治療直後のMBCT
思春期の高校1年生の少女です。家庭環境、学校生活での精神的、心理社会的問題が含まれている症例と思われます。
毎回の治療の中で、スマホとの付き合い方、学校教育における勉強法、親子関係のあり方、学校生活における教員と友人たちとの距離感などなど・・・症状増悪と家庭・学校の生活習慣との関係を母親と患者に考えて頂き、生活習慣を修正して継続して頂いたいます。
4回目の治療後から症状増悪はなくなり、学校にも行けるようになりました。
2020年頃;「めまい」で整体院に通院
2024年5月;食後の胃もたれ、胃のむかつき、吐き気
近隣胃腸科から大学病院に紹介され、胃カメラ、
脳脊髄液、メニエル病の異常は認められず。
整体に10件通院するが、吐き気、食欲低下、
食後胃もたれ、ムカムカ、吐き気が不変
主訴;吐き気
他の症状;運動不足による体力低下、肩こり、めまい
当院初回の鍼治療で自覚症状がやや良好。
4回治療終了後、肩こり、首こりは消失。
以下に自律神経検査を記載します。
鍼治療直前のMBCT
鍼治療直後のMBCT
鍼治療前後のMBCT数値
鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
2回目
K-W変法テストによる体幹支持能力の測定値から毎日家で行う体操ならびに肩関節周囲のストレッチを指導。
4回目
柔軟性機能が低下しているため、左右の肩甲帯部の手技も加える。
7回目
通常の鍼通電療法、腹部温灸に加えて、肩甲帯部、側頸部、肩甲下筋への鍼刺激も加えてから左右肩甲帯部の手技とする。
10回目
施術前臥位心拍数68.7bpm、鍼灸施術後63.4bpm、手技、ストレッチ後55.4bpm。自覚症状良好を維持している。
最初の安静時臥位5分間の心拍数76.4bpmが、終了時5分間の心拍数59.5bpmまで減少し、患者さんは非常にリラックス。
2023年8月;コロナウィルス感染。1週間で熱は下がる。
その後、常に吐き気、胃もたれ、胸やけ、ノド
のつまり、胸のつまりが発症、継続する。
9月;職場復帰するも症状不変。
10月;近隣の胃腸内科の胃カメラ検査で多少の胃の荒
れがあるが、機能性ディスペプシアと診断。
主訴;吐き気
他の症状;疲れやすい、猫背(円背)、運動不足による体力低下
1回の鍼治療で自覚症状(胃もたれ、胸やけ、ノド・胸のつまり)が症状良好となったが、吐き気はあまり変わらない。
次回は、KーW変法テストによる体力測定ならびに毎日の運動メニュー作成。体力低下が著しい為、毎日の運動から自律神経機能を高めることを第一選択として、「1週間に1回の鍼灸および運動チェック」を計画。
鍼治療直前のMBCT
心拍変動のバラツキが大きい心臓自律神経機能の低下である
鍼治療直後のMBCT
鍼治療前後のMBCT数値
鍼治療直前より直後の方がHFの高まり、心拍数の減少が確認でき、鍼灸による心臓副交感神経機能が高まったことを確認
しかし、臥位心拍数が正常よりも約10拍/分高く、座位では 20拍/分高いので、副交感神経機能を高める必要があります。
鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
深呼吸における最小呼気時心拍数が、臥位ならびに座位では正常範囲内にあります。決して悪い状態とは思えませんが、心拍変動が大きく、正常な状態を維持できるだけの安定性がありません。
基礎体力向上により自律神経機能を高める必要があることをお話ししましたが、片道の通院時間に2時間を要するため、一時中止しています。
・2022年12月;T大学病院にて機能性ディスペプシアと診断
薬物治療でも不変、3㎏体重減。
主訴;早朝の胃のむかつき
・1回の施術で心臓自律神経機能の亢進が明らかとなり、胃の
むかつき・胃の不快感)が症状良好となりました。
・1回/週を5回後、2週間に1回を2回、計7回の施術で起床時
に発症する胃症状のみとなりました。
特に運動中、勉強中など集中している時は症状が全く気にならない状態まで回復しています。
経済的な問題も考慮して2週間に1回に来院頻度を変えて、毎日の運動によって自律神経機能を高めることも継続され、自覚症状が気にならない時が増えてきました。
メカニズム鍼治療M6直前のMBCT
メカニズム鍼治療M6直後のMBCT
メカニズム鍼治療M6前後のMBCT数値
鍼治療直前より直後の方がHFは高まり、心拍数も減少し、心臓副交感神経機能が高まったことが確認できました。
メカニズム鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
鍼治療直後の臥位および座位での深呼吸における呼気時最小心拍数は鍼治療直後の方が減少し、心臓自律神経機能が高まったことが確認できました。
・2020年;便秘のためAクリニック受診。症状不変。
・2021年10月;Bクリニックに転院し、断続的下痢を発症。
・2021年11月;Cクリニックに転院し、症状不変。
・2023年2月;Cクリニックで精神科受診を勧められるが受診
せず。
・2023年8月;D消化器内科で機能性ディスペプシアと診断。
・2023年9月;Eクリニックに転院。胃のむかつき、便秘、下
痢症状は不変。
・2023年12月;腸のポリープが発見され、切除。
・2024年4月4日当院受診。3年半で5施設で症状不変。
主訴;胃のむかつき、便秘
現病歴;医療施設を変え、薬を変えても胃のむかつき、便秘
は改善されず、不眠で1時間ごとに起きてしまうこと
がある。食事は胸のつかえのような症状もあり、食
事量が減って体重は10㎏減少。
以下に呼吸(緑)と心拍数(青)のグラフを臥位(仰向けに横になる)姿勢5分間、深呼吸5回、3分間臥位、座位姿勢5分間、深呼吸5回、3分間座位の推移で示しました。
メカニズム鍼治療M6直前のMBCT
メカニズム鍼治療M6直後のMBCT
メカニズム鍼治療M6前後のMBCT数値
鍼治療前後の心拍数は臥位姿勢、座位姿勢共に約10/拍減少、
心臓副交感神経が亢進して落ち着きました。
メカニズム鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
鍼治療前後の呼気時最小心拍数は、臥位姿勢、座位姿勢共に
約10拍/分減少して、心臓副交感神経機能が高まりました。
2回目の来院
・笑顔で来院。
・胃がスッキリ、便秘もスッキリして信じられない改善。
・不安が消失。
・2日前の悪天候では症状がぶり返すが、その後正常。
・家族関係も改善傾向あり、一緒に食事ができる様になる。
・治療後は”ふわぁ~”っと気分が良い。
・数値は鍼治療後に改善している。
3回目の来院
・満面の笑みで来院
・1時間ごとに起きて熟睡できなかったが、来院後は1回のみ
で熟睡している。
・食欲が出て、お菓子を食べ過ぎてしまう。
・悪天候でなければ、朝は必ず快便。
4回目
・1週間に1回の治療4回直後にMBCT実施予定。
・すでに改善傾向にあるが、初日との比較で改善していれば、
1回/2週間に変更予定。
・本人は「効果が絶大、まだまだ週1回の来院希望」であった
現在は、1回/2週で来院して症状良好を維持している。
・2020年
息苦しい日常生活が続き、心療内科受診。
・2021年秋
「食欲不振、吐き気、胃もたれ」で近隣医科受診。機能性デ
ィスペプシアと診断される。
・2021年12月
服薬継続でも症状不変のために転院する。胃カメラ正常。
ここでも症状不変。
・2022年冬
大学病院受診、ピロリ菌除去。機能性ディスペプシアと診
断されるが薬物治療で症状不変。
・2023年秋~2024年2月;整体に3~4回行くが症状不変。
・2024年3月7日
「機能性ディスペプシア、整体、都内」で検索し、当院を選
択し来院。眠りが浅く、息苦しさあり、冷え性でもある。
【治療経過】
・初回受診で軽くなる。
・風邪のために3週間あく。
・2回目の治療で心身が軽くなり、旅行で沢山食べられた。
・3回目治療後胃はスッキリして不快感ない生活に変わる。
・5回(4/23)で症状良好になる。
・「症状良好のためしばらく様子を観たい」と自己申告があっ
たが、「寛解」のようで継続施術を進めるも一時中止。
・8週間後、6/20症状悪化のため来院。
・6/20から3回目で症状軽減、4回で日常生活の支障無し。
メカニズム鍼治療M6直前のMBCT
メカニズム鍼治療M6直後のMBCT
メカニズム鍼治療M6前後のMBCT数値
メカニズム鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
初回鍼通電、手技にて症状改善。「気分が良い!こんな気分になったのは久しぶり。」と、1週間後の予約をされました。これから1時間以上をかけて帰宅するそうです。
2回の鍼治療後に旅行に行き、たくさんの量は食べられなかったが美味しく食事がとれて驚いた。
3回目の施術後の検査結果
自覚症状は良好だが、心拍数が上昇し、自律神経機能の乱れが生じている。寛解と思われる。
施術後、胃の症状が良好であり、夜もぐっすり眠れた。症状も良くなったので、しばらく様子を観たいと申告される。
しかし、検査結果が増悪しているため、自覚症状が良好であっても一時的なものであると考えられるため(寛解)施術継続を勧めたが、しばらく中断とした。
これまでに打ち明けられなかった内容の申告があった。
父親は会社社長であり「こうあるべきだ!」と、患者が小学校4~5年生からモラルハラスメントと思われる事例が日常的に起こっていた。
同時期から逆流性食道炎を発症していた。
中学3年生、高校1年生には父親の言動がエスカレートし、高校3年で中退。
最近になって、父親の更年期障害の診断がわかった。
8週間後に再度症状増悪のために再来院。
その施術直後の検査結果。
臥位心拍数は健常者で50拍/分後半から60拍/分前半であるが、80拍/分弱を推移している。時折60拍/分以下に減少するが、その状態を維持できる状態ではなく、不安定である。
しばらく、1週に1回の施術からやり直すこととなったが、症状回復傾向あり。
小学生から日常的に冷え性はあった。発症する前はダンベルを使って自宅で3~4回/週で筋トレはしていたが、現在は新宿までの通勤での歩行だけである。
2017年頃;毎年徐々に体重の減少があり、近隣医科の胃カメラは正常。機能性ディスペプシアと診断を受ける。
2022年3月頃;食事ができなくなり、不眠症から近隣医科でうつ病と診断され、8か月休職。
2023年12月;ストレスで機能性ディスペプシアの悪化。ピロリ菌除去したが、胃の不快感、早期膨満感、体重の減少。
2024年初検日;身長166.7㎝、体重40.9㎏
メカニズム鍼治療M6直前のMBCT
メカニズム鍼治療M6直後のMBCT
メカニズム鍼治療M6前後のMBCT数値
メカニズム鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
鍼通電治療終了後に腹部温灸、両肩回りの筋緊張を手技で改善させ、肩周囲9種類の自宅でのストレッチ運動指導で初回治療を終了。
気分が良くなり、体力測定を考慮したとダイナミック運動を指導。自宅での運動で改善傾向。
日常生活に支障なく終了。
胃の早期膨満感、胃もたれ、便秘、下痢が断続的に続く。
冷え性、めまい。
2022年1月;近隣医科での受診で胃カメラは正常。
2023年春頃;諸症状の増悪。
会社で行う1回/週の課題に対するプレゼンテーションおよび質疑応答が3月頃から大きなプレッシャーとなっていた。
職場;データ処理、工場現場での技術指導、トラブル対応。
運動;中学生がソフトテニス部、現在は1回/2週・60分間の卓球、1回/週・30分間のヨガ、以外はほとんど身体活動が無い。体力低下は自覚している。
睡眠;月に3回くらい、睡眠導入剤を使用している。
メカニズム鍼治療M6直前のMBCT
メカニズム鍼治療M6直後のMBCT
メカニズム鍼治療M6前後のMBCT数値
メカニズム鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
初回鍼通電と手技で心地よい眠気と胸のつかえが解消された感じを得た。
治療効果は上記グラフと数値で明らかなように自律神経機能が高まる。
約2時間(往復4時間)の通院時間となるが、医師の治療・服薬で期待が持てなかったことが1回で回復傾向が得られた効果を考えると通院する価値があると、1回/週を4回継続。休職中であったが症状の改善が認められ、復職予定が決まる。
・2022年9月頃から胃もたれ、早期膨満感あり。
・胃腸クリニックにて内視鏡・エコー採血には異常なし。
・2022年12月中旬、服薬で症状良好となった。
・2023年3月、居酒屋アルバイト開始するも肉体的に継続できない為に辞めることを店長に告げると、契約書を盾に損害賠償を請求され胃症状が再発。労働基準監督署に相談し解決するが胃症状は不変。
・心療内科で抑うつ状態と診断される。
・胃腸クリニックで再診するも症状不変。
・2023年7月に友人トラブル、他の医療機関で摂食障害と診断され、TMS治療開始するが症状不変。
TMS治療とは、脳の特定の部分に磁気を当てることで、神経細胞の活動を調節する治療法。主にうつ病などの脳の働きが低下した疾患に効果があり、日本では2019年に保険診療科された最新治療です。
・機能性ディスペプシアには鍼灸が効果あることを知る。
・2023年11月から鍼灸整骨院に1回/週で9回通院するも症状不変。
・ホームページで「機能性ディスペプシア・鍼灸院・東京」で検索して、当院を選択し来院。
・心電図および呼吸測定による自律神経検査(MBCT)、K-W変法テストの後、鍼通電治療、温灸、手技、運動指導、自宅での自己管理(ファイル)作成で終了。帰宅の際は自覚症状としての胃症状の軽減あり。
・運動指導により体力も向上し始めて症状も改善。自分で運動による改善を希望されて終了。
メカニズム鍼治療M6直前のMBCT
メカニズム鍼治療M6直後のMBCT
メカニズム鍼治療M6前後のMBCT数値
メカニズム鍼治療前後のMBCT深呼吸瞬時心拍数
初回の帰宅途中にお腹がすいて、コンビニに立ち寄りアンパンを購入して食べる。
鍼治療前後の自律神経は安定しているが、むしろ元気がない状態である。バイト先、友人から騙されたショックもあり、積極的に行動する気力も無くなっていると言うので、K-W変法テストを実施した結果、基礎体力の低下が著明であった。
そこで、自宅でのダイナミック運動ファイル作成をおこない、1回/週・4回の治療の鍼通電・灸・手技・運動の併用で胃症状が軽減した。まだ、完全に回復していないが患者様の希望で経過観察に移行した。
17歳からうつ症状が発症し、慢性の全身疲労感あり。飲酒・喫煙は無く、1日20~30分間のウォーキングは欠かさない。
2月末には再度近隣の消化器内科で胃カメラ・大腸カメラでの検査予定。現状は、これまでも服薬効果なく放置していたが、ホームページを見て来院。
主観的評価では、これまでの鍼治療とは異なる「眠気の出る心地よさの感覚」になった。
電話連絡があり、症状良好維持しているとのこと。
寛解と思われるが「様子を観たい」とのことで日常生活の指導アドバイスをして終了とした。
医療機関3施設で不変から増悪、当院施術1回で改善傾向
この事実に患者さんは不思議な顔をされました
4回治療の後、食欲が出て食べ過ぎて気分を悪くしたそう
・2022年8月中旬;胃痛増悪のためクリニック受診
胃カメラ正常
・2022年12月;胃痛、胸やけ、夜間に胃の灼熱感、冷汗
胃カメラで萎縮性胃炎
・2022年12月;精神科受診 双極性うつ
・2024年1月19日当院に来院
・不快感のために自宅でじっとしていることが多く、活動量が減って、以前から冷え性があります。
下図および下表のように、鍼前後の臥位、座位の心拍数は減少し、HF(心臓副交感神経)機能が高まり、心臓自律神経機能が高まりました。施術直後には胸のむかつき感が出たり引っ込んだと症状に涙出ました。
症状良好への兆しがありますが、患者満足までは至っていないので今後の症状改善を期待して継続しています。
・2回終了後、ショウガ湯、自宅での体操を継続することで症状改善傾向あり。
・うつ症状の悪化で精神科に転院。
初検時、鍼刺激前のMBCT
初検時、鍼刺激後のMBCT
鍼治療前後のMBCT
鍼治療前後の臥位および座位の深呼吸時心拍数
・2019年から慢性的な吐き気、食欲不振。
・2021年から症状増悪にてクリニックを受診。
胃カメラ正常、機能性ディスペプシアと診断。2週に1回の受診で1年間症状不変。
・2023年に転院、胃カメラ正常。
起床時の吐き気、時々嘔吐あり。以前より冷え性。公務員で座位での事務。
・ホームページを見て来院。
1回/週のペースで、心電図を測定しながらの鍼通電ならびにダイナミック運動療法Eランクを継続し、5回目から症状の軽減が始まる。
症状良好。
約4年間で医療機関6施設で不変、当院施術1回で笑顔に!
約4年前から腹痛、胃痛、背部痛、ゲップがあり、胃痛は常時ある症例で、娘さんがホームページを検索して親子で来院された症例です。
既往歴は
H消化器病院に受診。
CTスキャン、胃カメラ、血液検査、共に異常なく、過敏性腸症候群を診断され、薬物を処方されるも症状不変のため中止。
K内科に受診。
胃カメラ異常なし。薬物を処方されるも症状不変のため中止。
Mクリニック受診。
胃カメラ、超音波画像、血液検査、共に異状なく、薬物を処方されるも症状不変のために中止。
T総合病院に受診。
「機能性ディスペプシア」と初めて診断され、薬物を処方差されるも症状不変のため中止。
Iクリニック
漢方薬を処方されるも症状悪化したため中止。
F内科
胃カメラ、血液検査、共に異状なく「機能性ディスペプシア」と診断され、薬物を処方されるも症状不変のために中止。
鍼灸院を検索して、ご自宅から約1時間かけて当院に来院。
現病歴は
常時、胃のヒリヒリ感、背部痛。
社会生活は、4回/週に午前中の半日、パートタイムでの勤務。
日常生活は、1日少量3食と少々の間食、24時~5時半の睡眠。
MBCT(心臓自律神経機能検査)の結果です。
上図は腹式呼吸(Abdominal respiration)の呼吸曲線です。
中図は胸式呼吸(Thoracic respiration)の呼吸曲線です。
下図は、瞬時心拍数です。
赤枠は深呼吸です。
1. 最初の5分間仰臥位(仰向けで寝た状態)は、平均瞬時心拍
数(青)が66.3拍/分です。健常者は50拍/分後半~60拍/分前
半といわれていますので、心拍数は決して悪い状態ではあ
りません。
2. しかし、呼吸曲線(緑)は中図(Thoracic respiration)より
も上図(Abdominal respiration)のほうが振幅が大きく、や
や腹式呼吸での呼吸法で呼吸していることが解ります。
呼吸は、腹式呼吸で横隔膜を使う呼吸で心臓副交感神経機
能が高まり、心身が落ち着く方向に傾けます。呼吸の割合
としては呼吸法としては悪くはありません。
3. 臥位深呼吸では、呼吸曲線が下降しません。
これは、息が吐けていないことを示しています。呼吸性洞
性不整脈の生理現象では深呼吸での呼気には心拍が減少し
ますが、この呼吸では瞬時心拍数が減少しないことが解り
ます。
4. 臥位深呼吸後の臥位3分間は心拍数が不安定な状態で推移し
ています。落ち着けていない状態です。
5. 座位に体位変換し、平均心拍数は70.5拍/分です。正常で
は70拍/分と言われているので、心臓自律神経機能は正常
です。しかし、呼吸パターンが腹式呼吸と胸式呼吸が逆転
しました。
6. 座位深呼吸では、胸式呼吸が主体で腹式呼吸はほぼ使って
おりません。これでは、呼気時最小心拍数は減少しませ
ん。これが心臓副交感神経機能の機能低下を示され、猪木
の低下に連動していると思われます。また、座位深呼吸で
は両肩が上がり、首、肩周囲の筋を収縮させて深呼吸をし
ていましたから、交感神経機能が高まり、深呼吸が深呼吸
になっていません。
7. 座位深呼吸後の座位3分間姿勢においても、深呼吸前よりも
胸式呼吸が大きくなり、腹式呼吸はほぼ使っていません。
常に骨格筋を使って心臓交感神経機能を固めての呼吸なの
で、心身共に緊張し続けている生活をしていることが考え
られます。
そこで、心臓副交感神経機能を高めることを主体として、機能性ディスペプシアで訴えている症状改善を目的とした鍼治療の前に、日常の自己管理として深呼吸が出来る様に、深呼吸を確認したのが次の図です。
赤枠は座位深呼吸のグラフです。
上図は腹式呼吸(Abdominal respiration)の呼吸曲線です。
中図は胸式呼吸(Thoracic respiration)の呼吸曲線です。
下図は、瞬時心拍数です。
上のグラフは、5回の深呼吸を示しています。
1. 全体を通して、中図の胸式呼吸が上図の腹式呼吸より振幅
が大きく、心臓副交感神経機能が高まりにくい状態です。
2. 腹式呼吸の振幅が徐々に大きく出来るようになっていま
す。
3. 初回は、腹筋に力を入れて、息を大きく吐くことを目的に
しているので、徐々に瞬時心拍数が増加することが解りま
す。
腹式呼吸が出来ないと深呼吸が深呼吸になりません。画像の他、各種検査で異常が認められない場合は新心機能低下の状態と考えられます。薬物で強制的の機能回復を行うと副反応(副作用)がともないう場合が考えられますが、医科での保険治療ではほかにやりようがないので仕方が無いのが現状です。
初回終了後には常時あった胃痛が解消され、背部痛が軽減。
その後も症状良好のため、希望により経過観察とになり終了。
食欲不振のため3か月で12㎏体重減、1回施術で症状良好
胃の不快感を発症してから2週間後に内視鏡検査で「機能性ディスペプシア」と診断される。
しばらく放置していたが症状不変のため発症1か月後に近隣のかかりつけ医に受診し、服薬治療を受ける。
しかし、症状不変のために他の消化器内科を受診し、薬を変えても症状不変。結局、発症から3か月で体重は12キロ減となり、ホームページを見て当院に来院。
来院時の症状は、食欲不振、無理して食べようとすると吐き気、常にお腹のむかつき、下痢はしないが同様の不快感あり。アルコールはやめた。これまで5~10年間で、1年に1回は胃腸の調子が悪い時はあったが放置することがあった。ピロリ菌なし。腰痛はこの2年間、常に軽度の症状が続いている。身体柔軟性欠如あり。
1回目;施術中に気分が良くなったためか眠ってしまう
施術後は気分良く、胃もスッキリした感じを得る
2回目;さらに症状良好となり、2週間後の予定
3回目;やや悪化するも、以前よりは良好。2週間後予定
4回目;良好を維持しているので、3週間後の予定
5回目;症状良好を維持しているため、再度3週間後予定
6~8回目;症状良好を維持。間隔を3週間とする
9回目~;症状良好を維持しているため4週間とする
10回目;2か月後来院。症状良好のため終了。
1回の施術で症状良好、総合病院を中止
総合病院の検査ではすべて異常なしと診断されたが、胃の周辺がベルトで締め付けられるような圧迫感があり、姿勢は常に前かがみになってしまう。
食欲はありますが、食べられません。食べるとすぐに胃が痛くなって、どんどんと体重が減ってきました。
横になっていた方が楽で、椅子に座っていても医の圧迫感が常にあります。
総合病院で「機能性ディスペプシア」と診断され「胸脇苦満」の東洋医学的評価から漢方薬を処方されましたのが2022年11月から当院来院まで約9か月変化がありませんでした。
1か月は病院と併用していましたが、パーキンソン症状があると大学病院付属病院に紹介され、脳内のドーパミンが低下している検査結果から「初期の軽度パーキンソン病」と診断されました。
以下に、鍼・手技の副交感神経機能の施術前後におけるMBCT(自律神経機能検査)の結果をお示しします。
鍼施術、手技、電気による施術前の自律神経検査(MBCT)
心拍数70拍/分前後にあります。
施術後の自律神経検査(MBCT)
心拍数60拍/分以下に減少し、心臓副交感神経機能が高まる
施術後の自律神経検査(MBCT)臥位心拍数が60拍/分前後まで減少して、心臓副交感神経機能が高まり、健常者と同等です。
1か月に1回の来院予定として、日常の呼吸法を指導。
漢方薬は8月20日で中止しました。
1回目;施術中に眠ってしまう。
2回目;1か月後(8/24)初回施術後に軽減した「胃の
むかつき」が更に減少しました。
3回目;2か月後(9/24)食事が以前と同じように食べ
られる時が増えてきて、症状良好。
4回目;3か月後(10/20)症状良好のため終了を告げるも、当院の治療が心地よく、1か月に1回の楽しみとして通院継続。
機能性ディスペプシアと診断されて1年6か月、治療法が無いと近隣の胃腸科医師に言われて放置していました。
近隣のほぼ全ての整体、鍼灸院では症状不変。
現在は、食欲無く、無理に食べると気持ちが悪くなり、日常的に肩こり、頭痛がひどく、夜は眠れない時も増えてきたと訴えた来院者です。
鍼治療前(下図)の臥位5分間の瞬時心拍数は約85拍/分でしたが、鍼治療後は約75拍/分まで減少し、副交感神経機能の亢進が認められました。
・不眠の方が施術中はいびきをかいて眠っていました。
・施術直後、頭痛、肩こりは消えました。
・施術直後、胃のむかつきが全くなりました。
眉間にしわのあった不機嫌な方が、笑顔になりました。
あまりの効果に信じられないと言われ、この1年半の苦しみは何だったのかと言われました。
局所治療でなく、全身の自律神経機能を改善する当院の手法(筑波技術大学;西條一止のメカニズム鍼治療)に皮膚刺激を加えた副交感神経機能を相乗的に高める手法は、主訴の胃の症状の改善だけでなく、肩こり、頭痛などの諸症状にも1回の施術で効果を発揮しました。
健常者の臥位心拍数は50回/分後半~60回/分前半ですが、
施術前は80回/分~90回/分です。
健常者の座位心拍数は70回/分前半です。
施術後の臥位は80回/分~90回/分が75/分前後に減少。
施術後の座位は80回/分~90回/分が80回/分前半に減少。
自覚症状も症状良好になりました。
1. 臥位心拍数、座位心拍数は共に、M6鍼治療後はM6鍼治療
前と比較して、明らかに瞬時心拍数が減少した。
2. 臥位深呼吸、座位深呼吸は共に呼気時最低瞬時心拍数が鍼
治療M6が呼吸振幅(呼気時に大きく息を吐いていることが
呼吸曲線(緑)が大きく安定して下降している。
3. 鍼治療M6前の座位MBCT深呼吸に着目すると、呼吸性洞性
不整脈が確認できない状態で、明らかな自律神経機能が乱
れていることが確認できる。
4. 鍼治療M6後の座位深呼吸の呼吸曲線が改善傾向にあり、呼
吸性洞性不整脈が改善されていることが確認できる。
5. しかし、鍼治療M6後座位深呼吸の呼気時瞬時心拍数は徐々
に増加しているので、深呼吸で息を吐こうという意識が高
過ぎて心臓交感神経機能が高まりとなっている。
症状良好のため、終了。
胃の調子が悪くなったのは息子が難病指定で入院、自分の仕事、夫の単身赴任で不安感ある生活が始まった頃と発症時期が一致。
担当医から機能性ディスペプシアと診断され、打つ手がないと言われて、当院に来院。
精神的にも肉体的にもストレス状態におちいると息が大きく吐けなくなり、呼吸が浅くなり呼吸数が増え、心拍数は上昇し、自宅での血圧測定は通常よりも増加し、イライラと筋緊張のためにリラックスできませんでした。
以下に、鍼治療前後の自律神経検査(MBCT)を示します。
メカニズム鍼治療M6直前の自律神経機能検査(MBCT)
メカニズム鍼治療M6直後の自律神経機能検査(MBCT)
職業は、午前中に自転車でルート営業を7年間されていました。臥位安静時心拍数が50拍/分前後で推移しているのは、全身持久力の能力が高いためであると思われます。
しかし、臥位、座位ともに、深呼吸で大きく息が吐けません。上部緑の呼吸曲線が下降しないことが息を大きく吐いていないことを意味します。
また、臥位、座位ともに、呼吸性洞性不整脈(参照)が乱れていますので、自律神経のみだれが推察されます。
そこで、以下のように深呼吸の学習をして頂きました。
深呼吸学習1
上記は深呼吸の学習を4回実施した結果です。
1回目;呼吸曲線が一定ではなく、呼気量がいて胃でないこと
を表わしています。「りきみ」のある深呼吸が推察さ
れ、呼気時最小瞬時心拍数が徐々に増加していること
がわかります。
2回目;呼気量が徐々に少なくなり、呼気時最小瞬時心拍数も
徐々に増加しています。「りきみ」が推察されます。
3回目;呼気量が徐々に増加し、呼気時最小瞬時心拍数も
徐々に増加しています。「りきみ」が推察されます。
4回目;呼気量が大きく一定化しています。しかし、呼気時最
小瞬時心拍数が徐々に増加しています。「りきみ」が
推察されますが、これまでの中で呼吸が安定している
ことがわかります。
深呼吸の学習効果が認められます。
1. 大きなガス交換(1回の呼吸の振幅を大きくする)
2. 深呼吸に時間をかける(1回の呼吸をゆっくりする)
3. 「りきみ」をいれない。筋収縮は交感神経機能を高める
精神的にストレス回避の方法を会得されたようです
ただ、
鍼治療と深呼吸の確認による
心臓副交感神経機能の確認は重要であると思われます
症状良好にため、終了。
2022年5月から7月で64㎏が60㎏未満に体重減少。
4店舗の店長を指導するエリアマネージャーの管理職として転職したが、コロナの影響で各店舗の売り上げ激減。
不眠(日常は5時間睡眠)、食欲減退、ゲップ、胃のはり、みずおち周囲の不快感、息苦しさ、身体の筋緊張、禁煙禁酒
海でのサーフィン、サウナで胃はスッキリする。病院でのクスリでは症状不変にて鍼灸に期待して当院に来院。
初回鍼灸治療で症状改善。
深呼吸の方法はこの著書に書かれています。
第113回日本内科学会招請講演
「機能性ディスペプシアの診断と治療」
機能性ディスペプシアの現在の認識について、日本内科学会の講演内容を簡単にお話ししておきます。
機能性ディスペプシアは、みずおち周囲の腹部症状で、その多くは食事にともなって出現する症状ですが、原因が無いのにもかかわらず、慢性的に様々な不快な症状が出現する病気です。
機能性ディスペプシアの中にはみずおち周囲の痛みや不快感、食後の胃もたれ、腹部膨満感、早期満腹感、悪心、食欲不振、げっぷ、嘔吐、等が含まれます。
症状の持続期間は1か月以内の場合でも6か月以上の場合でも症状の強さと生活の質の低下には差がありません。
症状の出現と内視鏡(胃カメラ)による胃の炎症には関連性が高くはなく、わずかに炎症と症状の関連性が指摘される程度です。
また、組織の異常にによる胃炎の大部分の原因であるヘリコバクター・ピロリ菌感染との関連性も高くありませんので、ヘリコバクター・ピロリ菌感染陽性者の機能性ディスペプシア症状を有する例に除菌治療を行っても、機能性ディスペプシア症状が消失するのは14例に1例程度であることが解っています。このため、機能性ディスペプシア症状を訴える器質的・組織上に異常の無い例には慢性胃炎とは区別する必要があります。
機能性ディスペプシアは多種の異なった原因・病状を有するため、1種類の治療ですべての機能性ディスペプシアに有効な方法は開発されていません。