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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金;土・日、祝祭日は要相談)
2025年6月12日 更新
自律神経は、人が無意識のうちに心身の調整を行う重要な神経です。これが正常に働かなくなると、複数の症状が現れることがあります。特に、自律神経機能が低下すると、脳とさまざまな内臓や筋肉と密接に関係しているため、全身に影響を及ぼします。
しかし、正しい深呼吸は呼吸や血液循環に大きな影響を与え、自律神経のバランスを整える働きがあります。そのため深呼吸は慢性的な症状の改善に役立つことが知られている呼吸運動です。
深呼吸について書かれた一般書籍は数多くありますが、ここでは私が行った実験結果に加え、循環器専門医や自律神経機能に関する研究結果を踏まえた、正確な情報をお伝えします。
深呼吸の実験をしてみると、患者さんが回復していく過程が目で見て分かります。症状の改善、リラックス効果、スポーツ競技の成績向上を目的として、心電図や呼吸測定を用いて一般の患者さんからオリンピック選手まで幅広く深呼吸の指導も行っています。
自律神経の状態や深呼吸の効果を、心拍数の変化から確認してみませんか?
呼気時に心拍数が減少することは、副交感神経が活性化し、心臓の機能が安定する重要なサインです。これは医学的・科学的にも証明されています。
当院では、こうした自律神経の働きを詳しく分析し、改善につなげるための検査と施術を行っています。例えば、高血圧に悩み、15年間にわたって3種類の薬を服用していた内科医の症例では、鍼による物理刺激を取り入れ、週1回の施術を継続した結果、1種類の薬の服用を終了し、2種類の薬の量も半減。症状の改善が見られました。この研究結果は、日本自律神経学会でも発表しています。
あなたの自律神経の状態をチェックし、最適な施術を提案いたします!
深呼吸と心拍数の最新データも更新を重ね、現在37回目の検証を行っています。
ぜひ、当院でご自身の健康を見つめ直してみませんか?
深呼吸の力で、心と身体のバランスを整えませんか?
私たちの身体は無意識のうちに自律神経を通じて調整されています。特に、心臓の副交感神経を活性化させることで、瞬時に心身が良い方向へ向かうことが分かっています。
しかし、世の中には深呼吸に関する書籍が数多くあるものの、「正しい深呼吸」を客観的に確認する方法はほとんど紹介されていません。そこで、これまで学会誌に投稿した論文を基にした深呼吸の書籍を書き上げました。
当院では、深呼吸の測定を行い、画像によって正しい深呼吸ができているかを一目で確認できます。
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」—— 人の心と身体は、環境の変化に合わせて刻々と変化し続けています。
「良くなりたい」という希望も、「もうだめだ」という不安も、脳内のホルモン分泌や神経伝達物質の影響で瞬間的に変化し、身体に反映されます。そのため、注意しなければ心身の安定は簡単に乱れてしまうのです。
湯川秀樹博士の言葉にもあるように、「現実は豹変する」。
人の心と身体は、良くも悪くも瞬時に変化します。しかし、その変化をコントロールし、心身の安定を取り戻すことは可能です。
深呼吸の測定を通じて、自分の状態を知り、より健康的な生活を目指してみませんか?
深呼吸と心拍数の関係をチェック!
初回のチェック…まず、深呼吸を5回行い、2分間の休憩をはさむセットを5回繰り返します。
呼吸と心拍数には密接な関係があります。
息を吸うと心拍数が増え、吐くと心拍数が減るため、呼吸の波形と心拍数は連動して動きます。
この現象は「呼吸性洞性不整脈」と呼ばれ、健康な人に見られる正常な反応です。
ただし、今回のグラフを見ると、深呼吸が正しくできていない可能性があります。
正しい深呼吸を行うことで、より効果的に自律神経を整えることができます!
深呼吸の効果と服薬の注意点について
24回目の来院での結果では、深呼吸が改善され、息を吐くと呼吸の曲線が大きく下がることが確認できました。これは、息を吐くと心拍数がはっきりと減少する(呼吸性洞性不整脈)という正常な反応を示しています。
また、高血圧で17年間服薬を続けていた方の場合、症状が改善すると逆に服薬によって体調が悪くなることがありました。これは、薬が強制的に体を調整するため、状態によっては逆に負担となるためです。
一方で、症状が悪化すると服薬によって体調が良くなることもあります。
そのため、症状が軽くなったからといって安易に服薬を中止したり、量や種類を変更したりするのは慎重に行う必要があります。
適切な調整をしながら、体調を整えることが重要です。
深呼吸の変化とその影響
25回目の来院結果では、腹式呼吸(上図)に胸式呼吸(中図)を加えた呼吸が確認されました。ですが、深呼吸の主体は腹式呼吸であり、正しくできていることが分かります。
また、息を吐くと呼吸の曲線が下がり、心拍数がはっきりと減少するという正常な反応も見られました。
しかし、赤枠内の深呼吸5回以外の通常呼吸が不規則に変動しており、深呼吸時に少し力が入りすぎている影響が出ている可能性があります。
健康状態の変化は、すぐに現れます
27回目の結果では、胸式呼吸に乱れが生じ、呼吸の状態が変化していることが確認されました。
深呼吸だけでなく、通常の安静時呼吸(2分間)でも呼吸曲線(緑)が大きく乱高下しています。
これは、「疲れは感じていないが、ここ数日仕事が忙しかった」という報告とも関連している可能性があります。
自覚がなくても身体はすでに影響を受けていることがあるのです。
病気の多くは、症状が現れた時にはすでに進行している場合があります。ガン・糖尿病・高血圧・腎障害・心不全なども「気づいた時には手遅れ」ということになりかねません。
健康は油断できません。日々の変化を見逃さず、早めに対応することが大切です。
深呼吸の影響と課題
28回目の結果は、先週とは大きく異なりました。
意識的に深呼吸を行ったことで、一時的に落ち着いたものの、深呼吸5回の終了後に胸式呼吸と瞬時心拍数の乱れが顕著になりました。
また、深呼吸の合間の安静時2分間でも、心拍数(青)の変動が激しくなっています。
これは、まだ本当に正しい深呼吸が身についていないことを示しています。継続して練習し、自然で安定した深呼吸を習得することが重要です。
睡眠不足が深呼吸に影響を与える
29回目の結果では、胸式呼吸がこれまでにないほど大きくなっていることが確認されました。
仕事が忙しく、十分な睡眠時間が取れなかったことが影響しているようです。
これまでにも、睡眠不足の方ほど体調を崩しやすい傾向が見られています。
また、腹式呼吸をしているつもりでも、正しくできていない状態になっています。
気持ちは腹式呼吸の深呼吸をしようとしていても、身体は胸式呼吸でりきみのある胸式呼吸になっているため、リラックスが出来ない状態です。
しっかり睡眠をとることが、健康を守るための基本!
深呼吸の進歩と課題
31回目の結果では、腹式呼吸が胸式呼吸よりも大きくなり、深呼吸の質が向上していることが確認されました。
また、呼吸性洞性不整脈がきれいに反応しているため、呼吸と心拍数の連動が適切に働いていることが分かります。
しかし、安静時の心拍数(青)が乱高下しており、まだ完全に落ち着いていません。
あと少しで本当に安定した深呼吸が身につきそうです!
深呼吸後の心拍数の変化
32回目の結果では、深呼吸5回(赤枠)の直後、安静時心拍数(青)が乱れて落ち着かない状態が続いています。
前回(31回目)と同様に、深呼吸と通常の呼吸の切り替えがうまくできておらず、メリハリが足りないようです。
安静時の心拍数が安定するまで、もう少し時間が必要かもしれません。
次回のさらなる改善に期待しましょう!
深呼吸の改善が見られる
33回目の結果では、深呼吸5回の直後(青枠)に安静時心拍数が戻りやすくなっている傾向が確認できました。
また、腹式呼吸の呼吸曲線が大きくなり、胸式呼吸よりも優位になっています。
深呼吸の質が向上していることが分かります。
この調子で、さらなる安定を期待します!
深呼吸の進展と改善点
35回目の結果では、安静時2分間の心拍数が安定してきました。
座位時の通常心拍数は70拍/分です。
しかし、腹式呼吸(上段の緑)で息を大きく吐くことができていない状態が確認されました。
今後の改善に向けて、息をしっかり吐くことを意識するとより効果が期待できます。
副交感神経の変化
37回目の結果では、安静時の平均心拍数は58.8拍/分ですが、
息を吐いた時の最小瞬時心拍数は48.5拍/分まで低下しました。
これは、副交感神経の働きが約10拍/分ほど抑制されていることを示しています。
ただし、交感神経が過剰に活発になっている訳ではありません。
深呼吸で自律神経を整え、健康な毎日へ
私たちの身体は、無意識のうちに自律神経によって調整されています。呼吸・循環と自律神経は深い関係があり、正しい深呼吸を身につけることで、心と身体をより快適な状態へ導くことができます。
しかし、自分の深呼吸が本当に正しくできているかを確認するのは難しいものです。
そこで、当院では心電図と呼吸曲線を用いて深呼吸を観察し、自律神経の状態を詳しくチェックします。
呼吸の質を見直し、正しい呼吸を習得することで、健康な身体へと近づけることができます!
当院の施術の特徴
心地よさは、緊張を解くことに直結し、呼吸・血流・心理(喜怒哀楽)にも深く関係しています。
例えば、
しかし、呼吸は誰もが行う生命維持の基本。
呼吸を止めることはできませんが、正しい深呼吸を身につけることで、心身の安定を得ることができます!
客観的な評価が重要です
「自律神経の改善」を謳う施設は数多くありますが、何を基準にその効果を判断しているのでしょうか?
自覚症状だけでは、思い込みによる誤解も生じるため、医科学的・客観的な検査基準がなければ正しい評価はできません。
また、指に装着するタイプの脈波測定器などもありますが、心電図を使わなければ血管の状態(動脈硬化・血液脂質異常など)の影響を受け、正確な測定が難しくなります。
当院では、心電図測定を通じて自律神経機能を正しく評価し、深呼吸による調整をサポートしています。
正しい呼吸を習得し、健康を取り戻す一歩を踏み出しましょう
まずはお気軽にご相談ください。
臥位での深呼吸と自律神経の状態
臥位(横になった状態)で深呼吸を5回行った際の吸曲線(緑)と心拍数(青)の変化を分析しました。
呼吸曲線は腹式呼吸を示しており、
この患者さんは、心療内科で診断がつかず、当院のホームページを検索して来院されました。
しかし、安静時の心拍数が約80拍/分と高めで、深呼吸以外の呼吸曲線にはバラツキがあることから、自律神経の機能が低下している可能性が考えられます。
健常者の安静時心拍数(臥位)は50〜60拍/分の範囲が一般的です
自律神経のバランスを整えるためにも、呼吸の質を改善することが重要です。
深呼吸で自律神経を整え、心と身体を快適に
私たちの身体は、無意識のうちに自律神経によって調整されています。これは、脳や脊髄が適切な指令を出しながら、手足や内臓からの情報を受け取り、状況に応じて指令を伝えることで、心身のバランスを保つ仕組みです。この働きを「恒常性」といいます。
自律神経は、呼吸・心臓の働き・消化・吸収・排泄・睡眠など、生命維持に関わるさまざまな機能をコントロールしています。しかし、バランスが崩れると、不調の原因が分からないまま体調が悪くなる「不定愁訴」と呼ばれる症状が現れることがあります。これが「自律神経失調症」です。
この不調を改善するにはどうすれば良いのでしょうか?
唯一、意識的に自律神経にアプローチできる方法——それが「深呼吸」です。
深呼吸の重要性
ヨガや禅、ストレッチ体操、フラダンスなど、心と身体を調整する健康法の多くには「呼吸法」が含まれています。さらに、スポーツの場面でも、ピッチャーやバッター、陸上競技選手、ゴルファー、サッカーのPKなど、大切な瞬間に深呼吸をしている選手をよく見かけます。
これは、緊張状態で筋肉が強くこわばる「りきみ」を防ぎ、リラックスすることで、本来の実力を発揮するためです。
深呼吸と心拍数の関係
深呼吸には、心拍数を調整する働きがあります。
この現象を「呼吸性洞性不整脈(RSA)」といい、健康な人であれば自然に起こる正常な生理反応です。
しかし、心不全・糖尿病・精神的・肉体的ストレスが強いときは、この反応が起こりません。
ただし、自律神経が乱れて呼吸性洞性不整脈が現れない場合でも、深呼吸をすることで正常な状態へ導くことが可能であることが分かっています。
正しい深呼吸とは?
それでは、深呼吸をより効果的に行うためには、どうすればいいのでしょうか?
正しい方法を身につけることで、心身の安定につながります。
深呼吸と心拍数の関係
息を吐くと副交感神経が活性化し、心拍数が減少します。
逆に、息を吸うと副交感神経の働きが抑えられ、心拍数が増加します。
つまり、深呼吸では息を長く吐くことで、副交感神経の働きを高め、心拍数を下げてリラックスすることができるのです。
興味深いのは、息を吸うと交感神経が活性化するわけではないという点です。
最適な呼吸回数とは?
1分間の呼吸回数は、健康な成人で12~20回とされています
しかし、1分間に6回(10秒に1回)のゆっくりした深呼吸をすると、
これまで多くの研究で、深呼吸が心身の緊張を和らげる効果があることが明らかになっています。
正しい呼吸法を習得することで、自律神経を整え、心と体をより安定させることができます!
深呼吸の時間が心身に与える影響とは?
研究によると、息を長く吐くことで心臓の副交感神経が活性化し、心拍数が下がることがわかっています。
ある研究では、5秒間吐いて5秒間吸う方法と、6秒間吐いて4秒間吸う方法を比較した結果、6秒間吐く方が副交感神経の働きが強まり、心拍数が下がることが確認されました。
さらに、別の研究では、息を吐く時間の長さが副交感神経と筋緊張にどのような影響を与えるかを調べました。
3つの方法を比較し、息を8秒間吐いて2秒間吸う方法が、副交感神経を最も活性化し、筋の緊張を和らげることが統計的に示されました。
つまり、深呼吸の際に息を長く吐くほど、副交感神経が活性化し、心拍数が下がり、心と身体がリラックスしやすくなるということです。
意識的に「吸う時間より吐く時間を長くする」ことで、心身のバランスを整えることが可能かもしれません。
しかし、この結果がすべての人に当てはまるわけではなく、正確なものとは言えません。
呼吸の影響には個人差があるため、自分に合った呼吸法を見つけることが重要です。
本当に落ち着ける深呼吸とは?
一般的に、息を長く吐くことで副交感神経の働きを高め、心拍数を下げてリラックスできるとされています。
実験でも、「6秒間吐いて4秒間吸う深呼吸」は「5秒間吐いて5秒間吸う深呼吸」より副交感神経を活性化させることが確認されました。さらに、「8秒間吐いて2秒間吸う深呼吸」は他の方法よりも強く副交感神経を働かせ、心拍数をより低くする結果が得られました。
しかし、ここで重要な疑問が浮かびます。
「息を長く吐けば本当にリラックスできるのか?」
ある研究者はこの疑問に着目し、深呼吸を強制された場合の影響を調べました。
つまり、無理な深呼吸は逆効果なのです。
深呼吸の基本は「息を長く吐くこと」ですが、りきみや不快感があると、リラックスにつながりません。
世の中にはさまざまな呼吸法が紹介されていますが、確認方法がないため、本当に正しくできているのかは分からないのです。
自分に合った心地よい深呼吸を見つけよう
大切なのは、無理なく心地よいと感じる深呼吸をすること。
りきみをなくし、自然に呼吸ができるようになれば、本来のリラックス効果が得られます。
あなたにとって最適な深呼吸とは何か?
ぜひ、来院して確認してみて下さい。
本書は
深呼吸を見ながら自律神経を整える ことをまとめた書籍です。
これまで進めてきた研究と実践の結果を改善例もふくめて掲載しています。
正しい深呼吸は自律神経機能を意識的に高められることから、条件さえ整えば、慢性疾患も改善に方向付けます
これまでに無い
深呼吸・自律神経の書籍です
2023年7月21日出版
心電図を使って深呼吸を学びませんか?
当院では、心電図を測定しながら深呼吸の方法を学ぶことができます。
これは「バイオフィードバック」と呼ばれる自律訓練法の一つで、呼吸を意識的に整えることで、自律神経を調整する方法です
こんな方におすすめです:
✅ 呼吸がうまくできないと感じる人
✅ 慢性的な肩こり・腰痛に悩んでいる人
✅ 体調がすっきりしないと感じている人
これまでの観察結果によると、こうした症状がある方は、交感神経が過剰に働いており、息を吐くタイミング(呼気相)で心拍数が増加する傾向が見られます。
深呼吸を正しく身につけることで、心身のリラックスを促し、快適な状態へ導くことが可能です!
上記のグラフは、仰臥位5分間、深呼吸5回、仰臥位3分間、 立位3分間、立位深呼吸5回の心拍数の推移です。
吸気で心拍数は増加し、呼気で心拍数は減少する状態です。
Mind-Body Connection Test (一般向け)
プロトコル
Mind-Body Connection Test (スポーツ選手向け)
プロトコル
アーチェリー競技
オリンピックメダリスト;絶不調
アーチェリー競技
インターハイ優勝 (上段)
世界ジュニアオリンピック優勝(中段)
インターハイ優勝(下段)
脳の感情と記憶の仕組み
脳には、感情や記憶を司る重要な部位がいくつかあります。それぞれの役割を簡単にまとめると、以下のようになります。
扁桃体(へんとうたい)
扁桃体は、快・不快の感情を処理し、短期記憶にも関与する部分です。強い不安や恐怖、緊張が続くと、ストレスホルモンが分泌され、心身に負担をかけることがあります。最近の研究では、扁桃体の過剰な活動が不安障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)に関係していることが分かっています。
海馬(かいば)
海馬は記憶の定着に重要な役割を果たし、感情や本能にも関与します。恐怖や攻撃、性行動、快楽反応にも関係しており、心理的・肉体的ストレスが長期間続くと、ストレスホルモン(コルチゾール)の影響で神経細胞が萎縮し、記憶力の低下や認知機能の衰えにつながることが分かっています。
帯状回(たいじょうかい)
帯状回は、呼吸の調節や感情による記憶の形成に関与する部分です。特に、ストレスや痛みの処理に関係しており、慢性的なストレスが帯状回の働きを変化させることがあるとされています。
側坐核(そくざかく)
側坐核は、快感を司る部分で、約95%がGABA(抑制性の神経伝達物質)を産生しています。下垂体からオキシトシンが分泌されると、扁桃体の警戒心が緩和され、側坐核では快感が生まれ、愛着の感情が強まると考えられています。オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、人との絆を深める働きがあることが分かっています。
まとめ
脳の各部位は、私たちの感情や記憶、行動に深く関わっています。ストレスが長期間続くと、脳の働きに影響を与え、記憶力や感情のコントロールが難しくなることがあります。適度なリラックスやポジティブな刺激を取り入れることで、脳の健康を保つことが大切ですね。 脳の働きはとても奥深く、私たちの感情や記憶、行動に大きな影響を与えています。最新の医科学情報を踏まえ、一般の方にも分かりやすい形で説明しますね。