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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦 (博士: 生活科学)

大阪公立大学 都市健康・スポーツ研究センター 客員准教授

体育学学士、教育学修士、柔道整復師、鍼灸師、健康運動指導士

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           心拍変動
 HRV; heart rate variability

2024年4月18日 更新

心電図の見方

 上記は基本的な心電図を示しています。

 心電図のQRS波は「ドクッ!」っと、心臓から血液が押し出される時の波形です。

 心拍数は、R波が1分間にいくつあるかです。

 脈拍数は、脈による心臓の鼓動の数を推定しての数です。

 

 実は、健常者のR-R間隔は、一つ一つ計測すると全て同一ではなく、常に変動しています。これを心拍変動と言います。

 一般的に健康状態もしくは運動強度の目安を測定する場合「15秒×4」で1分間の脈拍手首などで計測して1分間の心拍数と見立てて体調を観察します。

 

 そもそも一拍ごとの心拍が全て異なるので、それぞれ一拍毎の心拍数が1分間続いたとした心拍数を瞬時心拍数といいます。するとR-R間隔は常に変動しているのですから、瞬時心拍数の推移は多少変動します。

 

 約5分間の心電図を測定すると特徴的な周波数によって構成されていることが周波数を解析することによって解ってきました。この特徴的周波数が心臓の自律神経機能と密接に関係があることが1996年に医学論文として世界に発信され、一般的共通認識となり、以降は周波数解析の研究が盛んにおこなわれることとなりました。

 近年では、心電図のR-R間隔による心拍変動から周波数解析をおこない、心臓自律神経の心臓交感神経、心臓副交感神経を数値化(定量化)するようになり、心不全、糖尿病、腎臓病、運動能力評価、体調評価など臨床に応用を始めました。

 

 さらに、24時間の長時間心電図計測による周波数解析では、心不全の悪化や死亡予測が出来るようになりました。

 

 ここで、心臓自律神経と明記する理由は自律神経には地域性があり、胃の自律神経の状態は胃電図で計測します。 

 目は瞳孔の大きさが自律神経支配を受けています。

 全身の臓器は無意識のうちに自律神経によって調整されています。それぞれの臓器は独立しながら相互に関係を保ちつつ、瞬時に変わる末梢の情報が中枢神経に伝達され、生体を一定の状態に保つために大脳・脳幹部の中枢から末梢神経に命令が行き渡ります。

 

える深呼吸自律神経

心拍変動と体調

上図の縦軸はR-R間隔の大きさを示しています。
左上図は健康な静時を示し、ある程度の心拍変動があることが解ります。

右上図は健康ではありますが精神的ストレスを受けている状態です。心拍変動が健康安静時より小さくなっています。

右下図は、健康人の運動中における心拍変動です。運動におけるストレスであっても心拍変動は少なくなります。

左下図はうっ血性心不全の心拍変動です。変動がほとんど見られません。

 自律神経および心拍変動に影響する因子

1. 年齢、性周期、測定環境(時間、季節、食事2時間以上空

 ける、喫煙、カフェイン、アルコール、激しい運動)。

 

2. 呼吸周期が短い(呼吸数が多い)とHFの減少は比例する。

 

3. 統制呼吸はストレスによりLFの副交感神経領域を減少させ

   る。

 

4. LF/HFは、交感神経を代表する根拠がない。LFは交感神経

   領域と副交感神経領域の両者が含まれているが動脈の圧受容

   器の反応を反映しているといわれています。しかし、HF

 純粋に副交感神経(迷走神経)を代表しているといわれて

 いるとした論文も数多く報告されていました。

 

      しかし、LFの副交感神経領域とHFの副交感神経領域は全

   く別物なので、割り算すれば良いという単純な問題ではない

   というのが現状の一般的解釈です。

 

5. 心拍変動の源は脳である。

 

6. 呼吸数の増加はHFが減少し、呼吸数の減少はHFが増加す

   る生理現象である。

 

7.  9/(0.15Hz)未満の呼吸はHFの指標にならない。

      しかし、9/分未満のゆったりとした深呼吸により心拍数

    の減少が認められる場合はLFによる動脈圧受容体における

    副交感神経領域の機能亢進である。

 

8.  運動直後の心拍数減少は、運動直後1分間まではLFの減少

    で交感神経の機能抑制であり、1分後からはHFの増加で副

 交感神経の機能亢進による心拍数の減少である。

 

以上のことがわかってきました。

本書は

深呼吸を見ながら自律神経を整える ことをまとめた書籍です。

これまで進めてきた研究と実践の結果を改善例として掲載しています。

 

正しい深呼吸自律神経機能を意識的に高められることから、条件さえ整えば、慢性疾患も改善に方向付けます

   

 これまでに無い

深呼吸・自律神経の書籍です

2023年7月21日出版

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