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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)

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         鍼麻酔の経緯

2025年6月7日 更新

1972年、米国ニクソン大統領の中国毛沢東主席を訪問

 鍼麻酔が世界に広まるきっかけとなった歴史的な出来事

 1971年、アメリカのニューヨーク・タイムズの記者ジェームズ・レストンが、中国訪問中に急性虫垂炎を発症し、北京の病院で西洋医学的な手術を受けました。術後の痛みと不快感を訴えたレストン記者に対し、中国の医師は鍼治療を施しました。驚くべきことに、約1時間後には痛みと不快感が消え、その後も再発しませんでした。

 この経験をもとに、レストン記者は帰国後、1971年7月26日のニューヨーク・タイムズの第一面で自身の体験を大々的に報道しました。さらに、8月22日の社説では、中国各地での鍼麻酔の実例を紹介し、アメリカ国内で鍼治療への関心が急速に高まりました。

 ニクソン大統領の訪中と鍼麻酔の科学的研究の始まり

 翌年の1972年、ニクソン大統領が訪中した際、主治医のDr.ウォルター・タカチも同行し、中国の鍼麻酔の現場を視察しました。帰国後、タカチ医師はホワイトハウスの昼食会でNIH(米国国立衛生研究所)のディレクターに「鍼の研究を始めるべきだ」と提言しました。

 この出来事をきっかけに、アメリカ国内で鍼治療の科学的研究が本格的に始まりました。1972年にはアメリカ初の合法的な鍼治療センターが設立され、1973年にはIRS(米国国税庁)が鍼治療を医療費として認定。1997年にはNIHが鍼治療の有効性を公式に認めるなど、鍼治療は徐々に西洋医学の中で重要な位置を占めるようになりました。

 

 現在の鍼麻酔研究とその展望

 現在、鍼麻酔は慢性疼痛や術後の痛み管理において有望な治療法として研究が進められています。特に、神経系への作用やエンドルフィンの分泌促進による痛みの軽減効果が注目されており、今後さらに科学的な検証が進むことが期待されています。

 このように、政治が科学に影響を与えた歴史的な出来事をきっかけに、鍼治療は世界中で研究され、医療の一部として認められるようになりました。

【参考】

1. The History of Acupuncture in America in the 1970s

2. Acupuncture journey to America: A turning point in    1971

3. Nixon Establishes Diplomatic Relations With China

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