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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金;土・日、祝祭日は要相談)
2024年8月2日 更新
進行型 変形性股関節症(左股関節)
上記画像の右側股関節
52歳女性 左変形性股関節症 進行型
既往歴;先天性股関節脱臼、橋本病
立ちしゃがみ、歩行困難で来院
MRI結果
左股関節において、関節裂隙の狭小化がみられ、多数の骨嚢胞を認め、骨棘形成も認められる。
大腿骨頭の変形も認められる。
大腿骨頭骨折は認められないが、骨頭に一部骨挫傷が認められる。
先天性股関節脱臼があり、そのための変形性股関節症を来しており、今回の外傷による骨挫傷を呈したものと思われる。変形性股関節症としては進行型である。
施術により症状の緩和は可能であるが、継続的に来院して疼痛コントロールは可能であるが、人工関節置換術の決断も視野に入れながらの施術を継続している。
来院すれば症状は改善する。
61歳女性 右股関節痛 転倒にて発症
基礎疾患;肝障害、腎機能低下
自転車との接触で転倒
整形外科ペインクリニックに受診
レントゲンで骨折は無いが当院を選択して歩行にて来院。
左右の足の長さ変化なし。股関節の内外旋に左右差なし、膝屈曲にて股関節屈曲に制限あり。腸腰筋の緊張緩和で屈曲改善傾向あり。来院で楽になるが、仕事・自宅での生活で疼痛増強。下腿の浮腫著明の為心不全を疑う。肝障害および腎機能低下は心不全による可能性あり、心電図検査にて、早急に循環器内科受診を促す。
その後、6週間後に連絡があり、骨折で人工関節置換術をされたという電話がありました。最初受診したクリニックでは、レントゲン撮影でも骨折を見逃していたのです。
医師が骨折を見落とした症例です。視診にて下肢長の差、股関節内外旋の確認、膝屈曲位での股関節屈曲で左右差がありましたが、患側の右股関節での制限はあるも打診は行な湧いませんでした。画像診断に異状がないと医師に言われたという患者の言葉を鵜呑みにする訳にはいきません。
「人は必ず間違える」ことを前提としなければなりません。
右股関節骨折であったが、画像診断にて異常なし
と診断された
左股関節の動きに左右差があり、腫れ・熱は無い。念のために整形外科で画像診断を行った映像が下図です。股関節臼蓋上部に滑らかさが消失しているが、保存療法でかりょうすることになる。
PNFにてROMは改善し、日常生活動作、レッスンにおいても支障はなくなった。
左股関節
35年間、時代劇役者として仕事を継続してきた方が、階段で踏み込んだ際に右股関節に激痛発症。歩行時の疼痛を回避する為に多少足を引きずる歩行となる。通常歩行でも、いわゆるガニ股歩行であり、靴のかかとは外側が擦り減っています。立位姿勢は良いように見えますが、体前屈では背中が真っ平で、仰向けに寝た状態からは起き上がることが出来ません。著しい腹筋の低下です。大腿部後面、下腿後面は筋肉が非常に弱く硬くなっています(徒手筋力テスト・ROM)。
また、両手で右膝を抱え込むことが出来ません。右股関節の屈曲制限著明です。しかも内旋・内転制限著明です。
レントゲン確認で構造上の問題の有無が、すぐに確認できないことが柔道整復師の大きな弱点です。
施術
アイシング、1Hzでの低周波刺激、股関節PNF、脊髄反射テクニック、特に縫工筋の圧痛著明、その他腸腰筋、大腿直筋、大腿筋膜直筋、ハムストリングスに筋緊張あり。
1~3日連続通院;不変
4日目;直後のROM改善傾向
5日目~;1日おきに来院。自宅での運動指導。
6日目;縫工筋を優先して筋の柔軟性を獲得した後、ROMの
改善著明。
患者さんより「以前から、たまに右腕全体が痺れることがある。一過性で持続的ではないが親は脳卒中で亡くなっている。私はコレステロールの薬を飲んでいる」と相談される。
出来るだけ早く、一度画像診断を受けた方が良いことを告げ、3日後に電話連絡あり。
「明日、入院します。」
右股関節に歩行時疼痛発症した62歳女性。立ちしゃがみで疼痛増強。腫れなし。しびれなし。整形外科では原因不明で治療法がないため、鍼治療を勧められ、当院受診。
今までに無い強い疼痛が継続し、自宅内での移動での歩行距離でも右股関節に激痛があるとの訴え。疼痛は強いが、腫れなし、神経障害ないが、風邪症状で微熱の訴え。
鍼刺激で即時効果なく、他の炎症症状を疑った方が妥当と判断し、内科の受診を勧め、血液検査での炎症反応を確認するように患者さんに提案し、一時転院を勧める。
近隣内科にて、アレルギー症状、膀胱炎が発見され、治療開始。1週間後に当院に再来院し、鍼治療にて即時歩行改善。2回目の鍼治療で歩行がほぼ正常。
総合病院でX線正常、MRI正常、医師の触診なく「私には解らないが、鍼が効くかもしれない」と言われ、ホームページで検索されて来院。
症状;腫脹なし、局所発熱なし、神経症状(感覚マヒなし)、疼痛著明で股関節可動域制限著明、歩行困難。
1日目 アイシング+筋膜リリースで疼痛軽減、股関節可動域改善傾向あり。
2日目 アイシング+筋膜リリース+大腿四頭筋ストレッチ。 さらに関節可動域改善
3日目 低周波+アイシング、筋膜リリース+大腿四頭筋ストレッチ。立位でのPNFストレッチ後、歩行やや改善。
4日目 自宅での運動を指導
ほぼ、治癒と言える状況下で改善。鍼施術なし。
病院で治らない理由がある。
病院で治せない理由がある。
病院で治らない患者が当院で治る理由もある。
股関節屈曲制限。開脚制限。医師からは「手術はリスクが大きく不可。現状維持のため痛みが酷ければステロイド薬を使用したいが、頻繁には使えない」とのこと。治療計画はなく、痛みの出ることは避けるように運動制限を指導されるが、クラッシックバレエの指導者でもあり、休むこともできずに結果的に酷使をし過ぎて日常生活(歩行、階段昇降、立ちしゃがみ)に支障あり。この状況で当院に来院。
痛みで安静を余儀なくされ、益々筋量・筋力低下となり、体重支持が困難となる悪循環で、症状は悪化の一途をたどる。
動作の中で「何が出来て、何が出来ないか」を区別して、運動、鍼、手技の併用で活動範囲の拡大が順調に進んでいる。