西武池袋線練馬駅から徒歩7分、桜台駅から徒歩4分
公式サイト
山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
Institute of Somatic Autonomic Nervous System Life Science
院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)
練馬区豊玉北4ー2ー12 AM9:30~PM6:00(月~金;土・日、祝祭日は要相談)
2024年5月30日 更新
「うつ症状としての睡眠障害に対する症状良好になった症例」について、全日本鍼灸学会宮城大会で症例報告を致しました。
当院にご紹介して頂いている心療内科があります。
軽度うつ症状は薬物治療でない当院の手法によって自律神経機能を調節することで、投薬以外の医療選択をして頂ける医師および来院者が増えてきました。
うつ症状は様々な症状が混在していますが、鍼灸施術は脳血流の増加、
うつ症状の方で自律神経機能の低下している場合は深呼吸が出来ないので、呼吸と循環を整えることが重要です。
当院は、鍼・灸・手技・電気・運動(呼吸運動を含める)ことの相乗効果を狙っています。
その結果が心電図と呼吸測定で客観的に解ってきたので、学会発表を行いました。
現在歴:
不眠、食欲減退、動悸、気力減退、不安、緊張、頭がたまにぼんやりする、下痢、左手首の手根管症候群、左股関節から腰痛。
・手根管症候群;接骨院、J病院で症状不変
・N病院で子宮全摘
・AL産婦人科 1/月通院症状不変
・NEクリニック 投薬処方を受けるが飲んでいない
仕事:立ち仕事、ヨガインストラクター
家族:本人、夫、第1子長女、第二子長男
初回
・PNFにて腰痛、股関節痛軽減
・鍼灸施術にて自律神経機能が亢進。
次回は基礎体力測定の実施予定。
現在歴:
不眠、食欲減退、呼吸がしにくい時にドキドキして不安、パニックになる。肩甲骨内側が痛くなる時があり、片頭痛。
初回
鍼灸施術で眠くなる。
2回目
体力測定にて基礎体力低下が認められたので、自宅での運動を指導。
3回目
「呼吸の仕方がわからないことがある」ということから呼吸訓練の実施。
鍼治療前の心臓自律神経検査(MBCT)
鍼治療後の心臓自律神経検査(MBCT)
鍼治療前後MBCTの結果
39歳、42歳で出産し、子供の将来を思うと自分が高齢であることに不安となり心療内科に受診すると「うつ病」と診断を受ける。しかし、担当医から薬物治療でなく物理刺激(鍼灸、手技、呼吸訓練、電気など)による手法が優先されると判断されて、当院に紹介されて来院となった症例です。
MBCTは安定しています。
むしろ元気さが無ありませんでしたので、K-W変法で体幹の基礎体力を測定したところ腹筋が弱く、自分の体重を支持できないことが分かりました。
子供の世話のために休職中ですが、運動不足が疑われるためK-W変法の結果からダイナミック運動療法を指導し、自宅で出来る運動メニューのファイル作成し、自己管理の出来る環境を作るようにしました。
交感神経機能の亢進を目的として、鍼灸による副交感神経機能の亢進は中止しました。ただ、各関節の可動域が小さく、主要な筋の緊張、筋の硬さがあるため、ストレッチ運動による柔軟性確保から自律神経全体の機能を高めることを主体とした健康管理を行うことにしました。
症状良好になり終了。
【経過】
1歳8か月の子供と夫の3人家族。18年前から不眠。
30歳でおおむね回復。産後に不眠、動悸、耳の閉そく感あり、断続的に心療内科に受診。
2020年2月から不眠が悪化。当院受診10日前から腹痛、左腰部痛、倦怠感あり、総合病院では正常範囲内とのことで経過観察。
症状改善の兆しなくホームページを検索して来院。
MBCTは、下図に示すように期外収縮による二段脈があり、瞬時心拍数が測定不可能。
MBCT前後の血圧、心拍数は、
テスト前 86/51 HR58.
テスト後 78/54, HR55.
継続的な不整脈(心室性期外収縮)
MBCTは、二段脈による不整脈により、
瞬時心拍数は測定不能。
上記うつ症状に
当院の鍼通電により、心臓副交感神経の機能亢進による不眠症を解消を第一目的に鍼治療の継続。
2回目、当院鍼通電により、心臓副交感神経の機能亢進による安静時臥位心拍数の減少傾向が認められ、
自律神経機能の改善傾向がみられる。
3回目、腹部に棒灸使用
二段無脈一部消失
2回目の施術後、自宅で夜、1週間はぐっすり眠むれた
4回目、腹部に温灸を加え、二段無脈一部消失
徐々に症状改善。