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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦(博士: 生活科学/大阪市立大学)

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           慢性痛と情動

2025年6月9日 更新

 慢性痛と脳の関係

 最新の神経科学の研究では、脳の特定の領域が慢性痛の発生と持続に関与していることが確認されています。

  • 前帯状皮質(ACC):痛みの感覚と情動の処理に関与し、慢性痛患者では活動が増加。
  • 眼窩前頭皮質(OFC):痛みの評価や感情の調整に関与し、慢性痛の持続に影響を与える。
  • 分界条床核(BNST):慢性痛が不安を引き起こすメカニズムに関与し、神経回路の変化が確認されている。

 これらの脳領域の活動変化により、痛みが長期間続くと、脳が痛みを「学習」してしまい、痛みの感覚が強化されることが分かっています。

 慢性痛と感情・情動の関係:最新の脳科学の視点

 慢性痛は単なる身体の問題ではなく、脳の働きや感情・情動と  深く結びついていることが最新の研究で明らかになっています。
 痛みが長く続くと、脳が痛みを「記憶」してしまい、痛みの感覚が強化されることがあります。
 また、慢性痛は不安やストレスを引き起こし、さらに痛みを悪化させるという悪循環を生むことが分かっています。

 慢性痛と情動の関係

 慢性痛は、情動(Emotion)と密接に関連しており、特にネガティブな感情が痛みを増幅させることが分かっています。

  • ストレスや不安:交感神経が活性化し、痛みの感受性が高まる。
  • 抑うつ:脳の報酬系(側坐核)の活動が低下し、痛みの耐性が低くなる。
  • 過去の養育環境:親の過干渉が慢性痛の発症リスクを高める可能性がある。

 このように、心理的要因が慢性痛の悪循環を引き起こすことが最新の研究で示されています。

 

 最新の治療アプローチ

 最近の研究では、脳の活動を調整することで慢性痛を軽減できる可能性が示されています。

  • ニューロモデュレーション:脳の神経回路を調整し、痛みの感覚を抑制する。
  • 疼痛神経科学教育(PNE):痛みのメカニズムを理解し、心理的要因を改善することで痛みを軽減する。
  • マインドフルネス療法:ストレスを軽減し、痛みの認識を変えることで症状を改善する。

 

 

 

 これらのアプローチにより、慢性痛の治療がより効果的になる可能性が期待されています。

 まとめ

 慢性痛は、脳の働きや感情・情動と密接に関連しており、心理的要因が痛みの強さや持続に影響を与えます。
 最新の研究では、脳の神経回路を調整することで慢性痛を軽減できる可能性が示されており、ニューロモデュレーションや疼痛神経科学教育などの新しい治療法が注目されています。

 慢性痛に悩む方は、心理的要因やストレスの管理を意識することで、痛みの軽減につながる可能性があります。

 今後の研究の進展により、さらに効果的な治療法が開発されることが期待されます。

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