鍼灸師と理学療法士との違い

　鍼灸師と理学療法士の違いとは？

　日本の医療にはさまざまな専門分野がありますが、特に 鍼灸師と理学療法士 はその役割や治療方法が異なります。

　鍼灸師の歴史と役割

　かつて、鍼灸師は 「将軍の主治医」 として江戸時代の医療の最前線にいました。しかし、西洋医学の導入により、明治政府は医療制度を改革し、鍼灸師と柔道整復師は医業から除外され、 「医業類似行為」 として独立開業が認められる形へと変化しました。

　現在、鍼灸師は 自費診療 が中心であり、施術料や施術内容は施設によって異なります。ただし、医師の同意書があれば、 原因不明の慢性痛 に対する鍼灸治療を保険適用で受けることが可能です。

　理学療法士の誕生と役割

　理学療法士は、 昭和45年に誕生した医療資格 であり、言語療法士や作業療法士とともに、日常生活への復帰をサポートする治療を行います。理学療法士は 病院や診療所に勤務し、医師の指示のもとで運動療法を提供 します。

　以下の疾患に対する リハビリテーション を担当します：

１．脳血管疾患（脳梗塞・くも膜下出血など）

２．運動器疾患（交通事故・スポーツ障害など）

３．廃用症候群（動かさないことで筋力が低下する状態）

４．心血管疾患（心筋梗塞・大動脈解離など）

５．呼吸器疾患（喫煙などによる肺疾患）

　今後、 がん(悪性腫瘍) に対する運動指導も加わる予定です。

　教育制度の違い

　理学療法士は、 博士号取得までの教育を受け、学術誌への論文投稿や学会発表を通じて知識を深める のが一般的です。これに対し、鍼灸師や柔道整復師は 専門学校で3年間学び、資格取得後に開業 する流れが一般的です。そのため、 卒後教育が体系化されておらず、個々の技術や知識の差が大きい のが現状です。

　当院の取り組み

　院長は、博士課程を修了し、 循環器学会・体力医学会・自律神経学会・全日本鍼灸学会 など、多くの学会に所属しながら、研究・臨床経験を積み重ねています。これにより、 科学的根拠に基づいた施術 を提供し、患者様の健康をサポートしています。

 

　正しい知識と確かな技術で、安心して治療を受けていただける環境を整えています。 長年続く痛みや症状でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください！