内科疾患

 　内科疾患由来の疼痛、機能障害も鎮痛および自律神経機能改を目的にした鍼治療は有効と考えられています。そして、私が鎮痛と自律神経調節を致します。（手法は鍼、手技；筋膜リリース、ルード法、運動）

　明治新政府は富国強兵の名のもとに欧米列強に追いつき、追い越せと国力を上げるために政治の仕組みを根本から変え、医学に関しては東洋医学（鍼・灸・按摩・指圧・漢方）から西洋医学・現代医学に舵を切りました。現代医学の基本は外科と内科です。外科は手術による形態的人体の正常化をおこないます。他方の内科は投薬を中心に人体の機能の正常化をおこないます。

　医学には診断名が重要になります。症状の特徴から診断名・病気の名前を明確にすることは、病気の性質、治療法がセットであるということです。つまり、診断名が決まらなければ治療法が無いということですから、地域医療の町医者・家庭医で解らなければ、紹介状をもとに総合病院で精密検査をおこない診断名を明確にします。そこでも解らなければ大学病院など研究機関で診断し、病名が決まれば治療法が決まるので、大きな問題が無ければ治療は地域医療に任せるというのが医療機関のかかり方における仕組みになっています。

　そこで、内科学を分類した項目を以下に示します。

1．内科学総論
　内科学総論（患者へのアプローチの基本）遺伝性疾患　腫瘍性疾患総論　医原性疾患

2．症候学（症状とその原因）
　発熱　発疹・皮膚色素沈着　黄疸　腹痛　悪心・嘔吐　食欲不振　胸やけ・げっぷ　吃逆（しゃっくり）　口渇　嚥下困難　便秘　下痢　吐血　下血　肝腫大　脾腫　リンパ節腫脹　浮腫　腹部膨隆　くも状血管腫・手掌紅斑　腹水　甲状腺腫　肥満　るいそう　ばち指・チアノーゼ　Raynaud症状　胸水　貧血　出血傾向　胸痛・胸部圧迫感　呼吸困難　いびき　異常呼吸　動悸　咳・痰　喘鳴　喀血・血痰　血尿　乏尿・無尿　多尿　脱水　排尿障害　四肢痛　関節痛　腰痛・背痛　意識障害　失神　頭痛　痙攣　運動麻痺　めまい・耳鳴り　発育障害

3．治療学（治し方）　　　　　　　　　
3-1　治療学総論
　薬物療法 輸液療法　栄養療法 輸血・成分輸血 呼吸管理 放射線療法 リハビリテーションと運動療法 緩和医療と終末期ケア
3-2　救急治療
　心肺停止　急性心不全　急性呼吸不全　腹痛（急性腹症）　消化管出血　昏睡（意識障害）

4．感染症　　　　　　　　　
　総論　各種感染性疾患　細菌感染症　抗酸菌症　真菌症 マイコプラズマ感染症　クラミジア・クラミドフィラ感染症　リケッチア感染症　スピロヘータ感染症　ウイルス感染症 原虫疾患 線虫症 吸虫症 条虫症 外部寄生虫感染症

5．循環器系の疾患
　循環器疾患患者のみかた　心血管代謝と機能　循環器疾患の主要病態　循環器疾患と遺伝子異常　検査法　不整脈　虚血性心疾患　先天性心疾患　成人でみられる先天性心疾患　後天性弁膜症　感染性心内膜炎　心膜疾患　心筋疾患　大動脈疾患　先天性結合組織疾患に伴う心血管病変　人工臓器・補助循環・臓器移植　末梢動脈および静脈疾患　肺性心疾患　心臓・血管外傷

6．血圧の異常
　血圧異常のみかた　本態性高血圧症　二次性高血圧　低血圧

7．呼吸器系の疾患　　　　　　　　
　総論　感染症　気道・肺胞疾患　アレルギー・免疫性疾患　間質性肺疾患　代謝異常による肺疾患　無気肺　急性呼吸促迫症候群　嚢胞および拡張性気管支・肺疾患　肺循環障害　呼吸調節の異常　肺腫瘍　胸部リンパ系疾患　胸膜疾患　縦隔疾患　横隔膜の疾患　胸郭の異常（漏斗胸・鳩胸）　発育異常・形成不全　慢性呼吸不全

8．消化管・腹膜の疾患　　　　　　　　
　総論　口腔疾患　食道疾患　胃・十二指腸疾患　腸疾患　蛋白漏出性胃腸症　消化管ポリポーシス　消化管憩室・憩室炎　腹膜疾患　全身疾患と消化管　薬剤・異物と消化管

9．肝・胆道・膵の疾患
　肝疾患総論　急性ウイルス性肝炎　劇症肝炎・亜急性肝炎　慢性肝炎　非アルコール性脂肪性肝疾患　肝硬変　原発性胆汁性胆管炎　原発性硬化性胆管炎　アルコール性肝障害　薬物性肝障害　体質性黄疸　代謝性肝疾患　肝腫瘍　肝膿瘍・肝嚢胞　特発性門脈圧亢進症　肝静脈閉塞症・門脈閉塞症　循環不全時の肝障害　ほかの疾患に伴う肝障害　寄生虫による肝疾患　妊娠と肝障害　新生児黄疸・新生児肝炎　胆道・膵疾患総論　胆石症および胆道感染症　良性胆道狭窄（閉塞）　膵・胆管合流異常症　先天性胆道拡張症　胆嚢・胆道の腫瘍　　膵疾患

10．リウマチ性疾患およびアレルギー性疾患
　リウマチ性疾患総論　関節リウマチおよび類縁疾患　Sjogren症候群　全身性エリテマトーデス　全身性強皮症　多発性筋炎・皮膚筋炎　混合性結合組織病とオーバーラップ症候群　血管炎症候群　サルコイドーシス　抗リン脂質抗体症候群　Behcet病　再発性多発軟骨炎　Weber-Christian病　クリオグロブリン血症　先天性結合組織疾患　線維筋痛症　結晶誘発関節炎　感染性関節炎　小児のリウマチ性疾患　IgG4関連疾患　自己炎症性症候群　アレルギー性疾患総論　気管支喘息　アレルギー性鼻炎・花粉症　好酸球増加症・好酸球増加症候群　過敏性肺炎　アナフィラキシー　血清病　薬物アレルギー　食物アレルギー　職業性アレルギー　昆虫アレルギー ペットアレルギー　その他のアレルギー性疾患　原発性免疫不全症候群　後天性免疫不全症候群

11．腎・尿路系の疾患
　総論　慢性腎臓病（CKD）　原発性糸球体疾患　ネフローゼ症候群　遺伝性腎疾患　全身疾患と腎障害　間質性疾患　腎と血管障害　尿細管疾患　急性腎障害　末期腎不全　妊娠と腎　中毒性腎障害　その他の腎・尿路疾患

12．内分泌系の疾患　　　　　　　　
　総論　視床下部・下垂体　下垂体後葉　甲状腺　副甲状腺・カルシトニン・ビタミンD　副腎皮質　副腎髄質　性分化疾患　多発性内分泌腫瘍症　神経内分泌腫瘍（カルチノイド腫瘍）　異所性ホルモン産生腫瘍　ホルモン受容体異常症　心臓血管ホルモンと疾患　脂肪由来ホルモンと疾患　摂食調節ホルモンと肥満　インクレチンとエネルギー代謝　加齢とホルモン/ホルモン補償療法　内分泌攪乱物質　乳腺疾患　子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌

13．代謝・栄養の異常　　　　　　　　
　総論　糖代謝異常　蛋白質・アミノ酸代謝異常　脂質代謝異常　メタボリックシンドローム　その他の代謝異常　栄養異常

14．血液・造血器の疾患　　　　　　　　
　血液疾患患者のみかた　造血のしくみ　血球の動態と機能　凝固・線溶系　臨床検査　造血器腫瘍のWHO分類　造血器腫瘍の発症機構と治療　造血幹細胞移植術　赤血球系疾患　白血球系疾患　血栓・止血疾患　輸血

15．神経系の疾患　　　　　　　　
　神経疾患患者のみかた　局所診断の進め方　主な神経症候　神経学的検査法　血管障害　神経変性疾患　感染症　非感染性炎症性疾患　脱髄疾患　代謝性疾患　中毒性神経疾患　内科疾患に伴う神経系障害　先天性疾患　脳腫瘍・脊髄腫瘍　頭部外傷・脊髄外傷　脳脊髄液循環異常　発作性神経疾患　脊椎脊髄疾患　末梢神経疾患　神経筋接合部疾患　筋疾患

16．環境要因と疾患・中毒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

16-1　生活・社会・環境要因
　生活習慣病　喫煙関連疾患　アルコール関連疾患　温熱・寒冷による疾患　減圧症　放射線障害　災害・避難生活における疾患　化学物質過敏症　VDTによる障害　動揺病　電撃傷
16-2　中毒

　重金属中毒　ガス・その他の工業中毒　食中毒　農薬中毒　有毒動物による咬刺傷　薬物中毒・依存症　麻薬・覚醒剤を含む精神作用物質による依存と中毒1．内科学総論

　内科学総論　患者へのアプローチの基本　遺伝性疾患　腫瘍性疾患総論　医原性疾患

17．老年医学
　加齢・老化　老化の科学　高齢者の保健や診療における目標　高齢者の診察と評価　高齢者の薬物療法

18．心身医学
　総論　心身症　摂食障害　パニック症/パニック障害 精神腫瘍学（サイコオンコロジー）　PTSD（心的外傷後ストレス障害）

 

医学部の学生は6年間で以上の内科疾患を学びますが、私は、鍼・灸が果たす役割、効果・効能を考え、実行し、学会では大学教授などに質問し続けて参りました。しかし、なかなか的を得た回答が無い現状です。ビートたけし氏、草野　仁氏などの健康関連情報番組にも鍼灸師・柔道整復師がなかなか登場しない理由は、医師を中心とする医療資格者・マスコミが鍼灸師・柔道整復師の知識と技術を認めていないためであると考えます。広く国民は、早く良くなれば何でも良いのでしょうが、根拠と裏付けのない行為は医科学ではなく、単なる精神論と敬遠されることになってしまうでしょう。

　だからこそ、私はホームページで伝えなければならない内容を掲示しています。