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山下整骨院・山下鍼灸院
体性-自律神経系 生活科学研究所
 

Institute of  Somatic Autonomic Nervous System Life Science

院長 山下和彦 (博士: 生活科学)

大阪公立大学 都市健康・スポーツ研究センター 客員准教授

体育学学士、教育学修士、柔道整復師、鍼灸師、健康運動指導士

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           柔道整復師と
    
整形外科医 の違い 

2024年2月29日 更新

63歳男性

2021年10月ころから右腕にシビレが発症し、握力低下。

2022年6月に聖路加病院整形外科で頸椎狭窄症と診断され、薬物療法開始。症状不変。

2023年春に担当医が代わり、MRIの確認後に薬物中止となり、筋膜リリースを推奨される。

2023年10月ころに左肩甲骨の疼痛増強。

2024年1月4日に当院に来院、手技により即時効果があり。

自宅でのストレッチ指導。ストレッチ後さらに疼痛改善、関節可動域改善。

 1回の施術で症状改善、自分で治す知識・技術を指導。

トップページの冒頭に書いた内容はこのことです。

 

 整形外科は外科ですから手術で正常な身体構造に戻すことで根治を狙います。しかし、メスを入れるほどでない状況では、整形外科医は痛み止めによる薬物処方以外には、なす術がありません。

 なぜなら、物理療法・理学療法は理学療法士の人件費、指導するスペースを確保した上で施設設備費用が必要ですから、なかなか困難です。街中の近隣整形外科では保険医療における薄利多売の経営は患者数確保の最低条件を満たすリスクがともないます。

 急性期の運動器症状は柔道整復師、慢性期の運動器症状は鍼灸師の出番です。しかし、柔道整復師、鍼灸師は神経の興奮による筋の緊張を解消する手技について、体系的に科学的根拠をもって改善する教育は受けていません。学校卒業後は個々人の勉強次第によるので能力差のバラツキは大きいのです。だから各施設で行う施術が違うのです。運動指導の教育も受けていません。これが現状です。

 

 私は、体育大学卒業後に教育大学修士を修了し、運動の科学的根拠を学び直し、鍼灸の科学化について大阪市立大学で博士論文として博士号を取得し、知識・技術のビルドアップのために学会で症例報告を毎年しています。この点が専門学校卒業後に開業している柔道整復師、鍼灸師と異なるところです。

 また、整形外科医、理学療法士とも異なり、疼痛のために運動が出来ない方々に薬物治療の併用ではなく、様々な物理刺激(鍼灸、温熱、冷却、手技、電気、運動)による手法の相乗効果を狙って、その方に適した刺激を選択しています。

 整形外科医は筋・腱が切れたり、骨折したり、交通事故の様に大きな衝撃で正常でない状態を外科的手術で正常な身体に整えて正常な機能に戻すことが本来の役割です。

外科医ですから!

しかし、

筋・骨・関節の形態がレントゲン、MRIで正常でも疼痛を伴う機能低下は外科ではなく内科の役割です。

だから、痛み止めと湿布しか方法が無いのです。 

整形内科は無い

 

腫れ、熱、神経障害なく、疼痛による機能低下には、

痛み止めと湿布しかやりようがありません。

外科医は内科的処置は不得意です。

 

このような症状は、鍼灸・手技・電気もしくは運動が有用なことは数々の報告で明らかです。

 

当院は、来院する方々の臨床例を

日本体力医学会、全日本鍼灸学会、日本自律神経学会で

症例報告をして、ホームページでもご紹介しています。

整形外科があっても「整形内科は無い」のです。

 

 医療は医師の独占的な仕事であって、補助的医療従事者(看護師・理学療法士・レントゲン技師、検査技師など)がチーム医療に加わっています。

 柔道整復師、鍼灸師は医療国家資格であっても独立開業が主な業務形態なので、チーム医療には加わることは一般的ではありません。

 

 さて、

 

先日のご相談患者さん

 街中の整形外科医から「股関節の臼蓋形成不全、腰椎椎間板ヘルニア」と診断を受けるも、痛み止めだけの処方で症状が変わらず、途方に暮れていた時にホームページから当院に相談された症例をご紹介します。

 この患者さんは妊娠7か月で出産にも不安を感じつつ、切実な訴えに対応できる医師・医療機関とご縁の無かった方です。

 

整形内科があるとすれば、筋・腱・関節等運動器の手術を必要としない機能障害に対しての手法ですから理学療法士の運動指導以外は、鍼灸師の出番です。

 

 最近、外科的手術を必要としない、もしくは手術をしない保存療法を希望する患者さんからご相談が増えてきました。私が各学会で多くの医師とのパイプを作ろうとしているのは、迷える患者さんへの対応を可能とする為です。痛みの原因を知らずに痛みだけ取ることの症状悪化を防ぐためです。しかし、医療保険は不適応です。

 

 現状では、柔道整復師、鍼灸師は95%以上が専門学校で学んで、独立開業が主な進路です。

 外科は、器質的変化の正常化を手術で根治を行う

1.あるべきでない異物があれば(腫瘍、石灰化、                       

  ガングリオン、石灰化等)取り去る。

2.「血管のこぶ」があればこぶを埋めるか、取る。

3.骨が砕けたら、寄せ合わせてボルトでつねげる。

4.筋・腱が切れたら、縫い合わせてつなげる。

などなど、あるべき正常な身体に外科手術で元の状態に戻すのが基本です。

 

 近年は、患者の病態によって

・心臓外科 vs 循環器内科

・消化器外科 vs 消化器内科

・呼吸器外科 vs 呼吸器内科

など、各臓器別の専門外科と専門内科、もしくは糖尿病外来、高血圧外来など疾患別の専門分野に分かれて患者の回復にベスト選択を医者がします。

 

 しかし、柔道整復師、鍼灸師は外科的手術をせずに疼痛除去・機能回復を目的とする医術です。

 

医師の医学・医療 vs 柔道整復師・鍼灸師の医術

 

 医者の行う医学・医療でなくとも、柔道整復師・鍼灸師の行う医術が有効な場合もあれば、逆に医師の外科的手術に任せた方が良い場合もあります。しかし、ここで言う「良い」とは、患者一人一人の要望に応えられるか否かです。患者は医師、柔道整復師、鍼灸師に丸投げするのではなく、改善させるための手法に関するメリット、デメリットの正しい情報をよくよく聞いた上で選択しなければなりません。

 最近、来院する初診の方の複数あったお話です。

 整形外科に行ったのですが「レントゲン画像には異常が無く、腫れもないので、よくわかりません」と医師から言われて、どうして良いか解らず、ホームページで検索してご連絡いたしました。治るのでしょうか?」

 

 筋・骨・関節の傷害について、整形外科に行っても形態的に明らかな変化のない障害は、一般的には患者に満足度が得られない場合が少なくありません。  

 その理由は、外科だからです。

 

 

 現在、「柔道整復師」は医業として国家資格となっていますが、医師との役割と内容に何が違うかご存知でしょうか。

 柔道整復師の役割は、整形外科で診察する内容の一部を医師と同等に保険で安価に国民に提供する医療サービスです。

 しかし、教育課程が異なるので、柔道整復師は業務としての範囲が限定されています。骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷(外傷:ケガ)のみが保険対象です。薬も処方できません。

 

 肩こりは肩周囲の筋緊張から肩関節、頸椎の機能低下、関節可動域の制限状態です。睡眠中もしくは起床時の寝違いで発症することもあるので、ケガとして保険施術は可能です。

 しかし、狭心症、心筋梗塞、胃潰瘍、胃炎、肺がんなどの内科疾患でも肩こりは発症しますので、肩こり症状による整骨院・鍼灸院での施術は改善が可能であっても内科疾患の治療が第一選択となります。やみくもに筋・腱・骨・関節へのアプローチにより楽になっても、内科疾患を放置することで悪化させてはならないのです。この見極めが出来る柔整師、鍼灸師はごく少ないのが現状です。内科疾患から出現する運動器の症状を教育され、臨床で経験し、適切な処置の出来る能力のある者は限られていると思われます。

 36歳男性、バスケットボールを毎週定期的に趣味として継続しているスポーツ愛好家の方です。学生時代から足関節の捻挫は繰り返していた方でしたが、数か月前から足底に痛みが発症し、整形外科では足底筋膜炎と診断されました。その後、同足首の踝の前に腫れが出て、プレーが出来なくなりました。

 整形外科ではレントゲンに異状なく『原因が解らないので当院では何もできません』と言われ、ホームページを見て当院に問い合わせがありました。

 この場合、足関節の不安定性のために体重支持が困難になったために生じた浮腫が原因です。人体には明らかな圧痛は無いけれども、継続的な微小外傷の為に関節動揺から関節不安定性が高まり、疼痛の増加から機能障害になった症例です。にもかかわらずバスケットボールを継続していたためにプレイ続行不可能となりました。

 アイシングと固定が第一選択であり、第二には痛みのない範囲でアンクルエクササイズにより、足関節の不安定性を除去して、機能の改善を行うクライオキネティックです。

 私が日本代表学生バスケットボールチームのトレーナーをしていた際、このような女子選手のコンディショニングは数多く経験しています。

 現在では、疼痛軽減によるアンクルエクササイズを行えるように、鍼灸、電療、手技を並行して行います。

 13歳、男性、起床時の寝違いで、頭を下に下げる時の首の痛み、服の着脱の際に右肩から腕にかけての痛みが発症。

 整形外科ではレントゲン正常、湿布の処方で終了です。

 しかし、1週間、10間経過しても症状変わらず当院に来院。

 筋緊張による関節の可動域制限、痛みの回避のための姿勢変化でさらに筋緊張と疼痛増悪。

 振動刺激と皮膚刺激で疼痛軽減、クライオストレッチ(冷却とストレッチの組合せ)で、関節可動域正常に戻る。

 

 医療機関で改善しない症状が当院の初回施術で正常に戻る典型例です。

日本整形外科学会HPより

日本整形外科学会HPより

  登録医・認定医・専門医・指導医・難病指定医 

 医師は国家試験に合格した後の前期研修医(ジュニア・レジデント2年間)で自分の専門を選択し、学会または協会などに登録する登録医となります。通常は国家試験合格をすると学会に所属し、2年以上で認定医後期研修医を終えたころの5~6年以上で学会の試験に合格して専門医、さらに10~12年以上の研鑽で専門医を指導する指導医になります。こうして、知識と技術をバージョンアップすることで国民からの信頼を得る体系的な仕組みが構築されています。各学会は厚生労働省が認めた学会で、さらには難病指定された病気に関しては、別枠で難病指定医になります。

 

 柔道整復師・鍼灸師にはこうしたシステムはありません。専門学校出身者にも論文投稿、研究発表ができる教育システムの構築をしなければサウナマッサージ、整体、カイロなどと同等レベルに落ちてしまい、医療ではなくなってしまう現状があります。

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